T2はいいカメラだ

ソニー・Cyber-Shot T2
 とりあえず、これからのコンパクトデジタルカメラに欲しい機能が三つある ―― じつはアレコレたくさんあるのだけど、ま、とりあえず。
 1つはハイビジョンTVにキレイにカンタンに映し出せる機能。HDMI端子でもいいのだけどあのコードは太すぎる高価すぎる。今後の写真の楽しみかたは、家庭内のTVを中心にして広がっていくような気がする。写した画像をTVに映し出して、そのTVに繋がったプリンターやインターネットや家庭内LANを使って写真をプリントしたり保存したり送ったりする。そんな時代が遠からずくる。
 もう1つは、どこからでもワイヤレスで画像が転送できる機能。無線LANでもいいのだけど、撮った画像をワイヤレスで自動的にサーバーなどに送って貯めておける機能だ。ニコンのCOOLPIX S51Cなどで“実験的”に始まっているが、まだまだ、といった感もなくもない。撮った写真をストレージするために、自宅のPCにコードで繋いだりメディアを抜き差しするなんてことやらないくてもいいようにしてほしい。さらにもう1つは ―― 撮影した「場所」がわかる機能。そんなもんイラんと言う人もいるだろうけど、ぼくは欲しい。たとえばGPS機能を内蔵してくれたりすると、そこから得られた情報をもとにして地図上で確認して楽しむこともできる。


 こうした今後のコンパクトカメラに欲しい機能を、ぼちぼちではあるが搭載し始めているのがアグレッシブ・ソニーなのだ。インフラがもっともっと充実していかないとカメラ単体ではどうしようもないところもあるが、ソニーは“とりあえず提案”してくる。先日も言ったけどソコが好きなんだよなあ。
 さてT2。いいカメラだ。デザインもいいし、機能的にもほぼ満足。カメラを楽しく使ってもらおうという開発者たちのココロと工夫が感じられる。今秋のコンパクトカメラ中ではイチオシと言ってもよろしい。タッチパネルの操作性やインターフェースはもう少し改善の余地ありだが、タッチパネル操作そのものをぼくは高く高く評価しているから文句は言いたくない。そういえば、T2にも笑顔をキャッチして自動的にシャッターが切れる機能を搭載している。スマイルシャッター。オリンパスのμ1200に搭載されているスマイルショットとは反応がかなり違ってストレスをほとんど感じさせない。μ1200のように気まぐれ我が儘ではなく、律儀ですばしっこく確実に笑顔を認識して自動的にシャッターが切れる。このスマイルシャッターに特定の人物だけを識別する機能なんかが加わると ―― カシオがやってるけれど ―― もっと楽しいカメラになるに違いない。

上諏訪駅の構内には足湯があって「あずさ」が来るまで30分ほど暖まった