FXフォーマットのラインナップ

ニコン・D3+AF-S 14?24mmF2.8G ED
 D3のスペックを初めて知ったとき、「あれっ、どうしてだろうか?」と感じたことが2?3あった。1つは画素数が1200万画素であったこと。もう1つは、D300に搭載されているのにD3にはダストリダクションの機構がないこと。
 フルサイズ判なのに1200万画素なんてプロ用としてはちょっと不足ではないだろうか。いや、ぼくとしては1200万画素でも、実用上ナンの不満もないのだけど ―― デジタルカメラの高画素化をぼくが望む理由はこれとはまた別のハナシだ ―― とくに広告関係の仕事をするフォトグラファーたちには1200万画素では物足りなく感じるのではないだろうか。ダストリダクションの機構については、「今回は技術的な理由などで見送りました」とのことらしいけど、ニコンのアグレッシブで高い技術力をもってすればナンとかなったんではないか、と少し不満に思ったわけだ。ナンとかがんばって欲しかった。


 ところがD3を使い込んでみると、1200万画素のこともダストリダクションのことも、当初の不満や不安はそれほど気にならなくなるのが不思議だった。D3の画像は ―― ちょっとヘンな言い方だけど ―― 「1200万画素」以上の解像度を感じるのだ。1500万画素あるいは1600万画素ぐらいあるんではないか、と思わせるような解像感のある画像だった(ぼくのアナログ的な印象だけど)。
 ダストリダクション搭載についても、危惧していたほどゴミが目立たなかった。小さなゴミはときどき写り込んでしまったこともあったが、しかしそうした撮像素子に付着したゴミも、ブロアーかなにかを使えばカンタンに吹き飛ばすことができた。撮像素子表面のコーティングかなにかが改良されたのだろうか。

 ところで、これまた言わずもがなのことだけど、D3の兄弟機種については ―― FXフォーマットのラインナップ ―― 、ニコンはすでに数機種の開発を当然ながら進めているだろう。たとえばだけど、D3の1200万画素よりももっと画素数の多い2000万画素とは言わないけれどそれに近い高画素の機種や、D300クラスの“小さな”ボディでのフルサイズ機種なんかを考えてるんじゃないかと思うわけ。

千代田線の二重橋駅入り口あたりからの夕暮れ時の丸の内。