3D-トラッキングはイイぞ使えるぞ

ニコン・D300+AF-S DX18?200mmF3.5?5.6 VR
 D3のAFシステムもD300のAFシステムも基本的には同じ。同じ構造のAFモジュールやアルゴリズムを使っている。51点のAFセンサーを持ったマルチCAM3500AFモジュールである。「両機種ともAFについてはまったく同じです」とニコンは言うのだけど、しかしD3とD300を交互に使ってみるとD3のほうがほんのわずかだがAFのレスポンスなどがイイように感じる ―― あくまでぼくのアナログ的情緒的感触にすぎないけど。
 “画期的”なのは3D-トラッキングだろう。D3とD300ともに搭載されている。このAF機能は注目してよろしい期待して使ってよろしい。3D-トラッキングとは、51点のどこかのAFポイントでピントを合わせると、被写体が上下・左右・前後に動いても測距エリア内であれば自動的にAFポイントが移動し追随してピントを合わせ続けてくれるというAF機能である。被写体の色やカタチ、コントラストなどを認識し記憶して(シーン認識)その情報をAF測距に利用している。


 画面内を動き回る被写体をAFポイントが追いかけるように追随していく。その様子を見ていると、AFエリア内の51点のAFポイントが、まるで“意志”を持った生きものであるかのように錯覚してしまう。追随反応がまだ少し鈍いなあと感じるときや、被写体を見失ってしまって補足しきれなくなることもたまにあるけれど ―― でも、こんなことは将来すぐに改善され改良されるに決まっている ―― タイヘンに実用的な機能、使える機能であるとぼくは大いに感心し感動しまくった。
 3D-トラッキングの機能の活用シーンとしては2つある。1つは、前後左右上下に動く(移動する)被写体にピントを合わせ続けながら撮影したいようなシーン。被写体を追いかけるようにカメラをパーンしてもいいし、カメラをほぼ固定したままでもフォーカスエリア内で動き回るぶんには被写体を補足し続ける。もう1つは、AFロックの代用。被写体のあるポイントにピントを合わせシャッターボタンを半押しをする。AFロックされる。半押ししたままフレーミングを変えてもAFエリアが移動して、はじめにAFロックした部分にピントがロックオンしたままになる。シャッターボタンから指を離さずにシャッターを切っていけば、ピントをロックしたままフレーミングを微妙に変化させながら撮影を続けることができる。同じシーンを数カット撮影するような場合でも、AFロックしてからフレーミングしなおすといった繰り返し操作の必要がなくなるというわけだ。

福岡の天神から西鉄に乗って二日市駅で乗り換え。夕陽の中を太宰府に向かう。