1200万画素複数機種体勢

キヤノン・PowerShot G9
 キヤノンのコンパクトデジタルカメラには1200万画素の機種が2機種ある。このG9とIXY DIGITAL 2000 ISだ。撮像素子はどちらも同じ1/1.7型のCCDである。レンズは違う ―― G9は35?210mm相当の6倍ズーム、2000 ISは36?133mm相当の3.7倍ズーム。で、その描写性能はというと、比べるとG9に軍配。G9は6倍ズーム、2000 ISは3.7倍ズームで、このことを考慮に入れてもG9のレンズ描写に感心する。2000 ISのレンズに比べると“余裕綽々”の写り、といった印象だ(いや、だからといって2000 ISのレンズ描写がタコだというわけではないぞ、そこそこよく写っている。ただG9のレンズの描写が優れているというだけの話であって、カン違いしないように)。高感度時のノイズ処理の具合なんかはほとんど同じ(少しノイズが目立つものの解像感があって、ぼくは好きだ)。
―― と、書いた後に、そうそう、PowerShot A650 ISも1200万画素だったと気づく。レンズはG9と同じのようだ。キヤノンは“3機種”なのだ…それにしても豪華。

 こうした“1200万画素多機種体勢”はニコンにもオリンパスにもある。ニコンはCOOLPIX 5100とCOOLPIX S700。オリンパスはμ1200とFE300だ。オリンパスの2機種は、撮像素子もレンズも同じで、画質的にもまったく同じ。カメラのツクリと機能がごくわずか違うだけで価格はFE300のほうが安い。言うまでもなくお買い得はFE300だね。


 オリンパスの2機種と違ってニコンの2機種は、内蔵ズームレンズは違うが撮像素子は同じ。ここはキヤノンの2機種と同じ。でも、レンズ描写はほぼ同じだが画質が(いわゆる画づくりが)5100とS700とでは、ちょっと違う。このへんがいかにもニコンらしくておもしろいのだ。ニコンは一眼レフでもそうなんだが、機種ごとに画づくりをコロコロと変える“悪い傾向”があった。それが、ようやく最近、EXPEEDやピクチャーコントロールの採用などで画づくりを統一する“気配”が見えてきた。しかしながらコンパクトのほうはピクチャーコントロールに未対応だし、まだまだ相変わらず機種ごとに画づくりを(かなり)変えているようなのだ ―― というのも、5100とS700を撮り比べてみると、とくに高ISO感度でのノイズ処理のやり方がだいぶ違う。
 5100のほうがノイズをやや強引にツブしぎみにしている印象がする。そのぶん、切れ味は少し悪くなっている。だが逆に階調描写はいい。いっぽうのS700は、ノイズ処理はそこそこ控え目にしている。なので画像に切れ味感もある。しかしコントラストがやや高め。うーん、コンパクトカメラの画質なんてもんはもっと鷹揚に見なければいかんのにナンだか重箱の隅をツツくような話になってしまったけれど、どちらの画質が「好き」かと問われれば、ぼくはS700のほうがイイと思った。カメラとしての使い勝手の良さやコンパクトカメラとしての気楽さという観点で評価すればS700は魅力的は大きい。

 …いかん、脱線した。ニコンのハナシではなくてキヤノンのハナシをするんだったよなあ。