ネオ一眼…

フジフィルム・FinePix S8000fd
 このS8000fdのような、一眼レフでもないコンパクトでもないカメラのことをどのように呼べばいいのだろうか、といつも悩ましく思う。「コンパクトデジタルカメラ」と言えなくもないが少し無理がある。かといって「デジタル一眼レフカメラ」ではおかしい。レフレックスの機構もないのに一眼レフでもないだろう。では「デジタル一眼カメラ」か。ま、これでもイイんだろうけど、どうもぴったりこない。正確に言うなら「レンズ一体型デジタル一眼カメラ」ということになるんだろうけれど。
 で、ナニが言いたかったかというと、このテのカメラをフジがうまいネーミングしていたのだということ。「ネオ一眼」。フジが言い出しっぺではあるが、ぼくは、ゆくゆくは「デジカメ」 ―― サンヨーが言い始めた ―― のようにいつの間にか汎用化して、各メーカーとも「ネオ一眼」と呼ぶようになるかな、と思っていた。しかし、フジが自分ちのカメラの“専売特許”にしてしまったからだろうか、まったく広がらなかった。


 ところが、どんな事情があったのか知らないが、このS8000fdの発表のあたりからフジは、ぱたっ、と「ネオ一眼」とは言わなくなった。いいネーミングだったのに、と思うけどなぜやめちゃったのだろうか。

 ムカシ、こうした「ネオ一眼」と似たレンズ一体型の一眼タイプ形式で「ブリッジカメラ」と呼ばれているものがあった。コンパクトカメラとレンズ交換式一眼レフの中間、つまり“橋渡しをするカメラ”という意味でブリッジカメラと呼ばれていた(「ニューコンセプトカメラ」とも言っていたなあ)。この形式のカメラは、いっときブームになって、あちこちのメーカーから発売されていたが、いつの間にかあっというまに姿を消していった。(オリンパスがLシリーズとしてもっとも長く継続させていてそれがE-10やE-20などに受け継がれた)
 こうした「ネオ一眼タイプ」のデジタルカメラは、ブリッジカメラのように“泡”のように消えてしまうことはナイと思うが(そう思いたい ―― ぼくはこのテのカメラが好きなのだ)。現行の機種としては、このS8000fdのほか、オリンパスのSP-560UZ、キヤノンのS5 ISやSX100、ソニーのH7やH3、パナソニックのFZ18やFZ50など、意外とたくさんの機種が発売されている。そこそこに、がんばっているのだ。そのほとんどが高倍率ズームと手ブレ補正の組み合わせで、手軽に広角から超望遠撮影、そしてマクロ撮影ができるのが、ぼくは大きな魅力だと思う。