レンズはSP-560UZとまったく同じ

フジフィルム・FinePix S8000fd
 たとえばシャドー部にこのS8000fdを向けている。そこから急いでハイライト部にパーンしたりすると、液晶モニター画面(もEVFも)はしばらく真っ白くスッ飛んだまま。それからゆっくりとハイライト部に反応して画面が見え始める(ことが多い)。液晶モニターの輝度変化に対するレスポンスが鈍い。このヘンをもうちょっとナンとかしてもらいたい。あるいは、液晶モニターやEVF画面で見ているとホワイトバランスがうまく調整されていないのではないか、と思うほどに色調がおかしい(ことが多い)。だいじょうぶかな…、と心配しながらシャッターを切るとそのレックビュー画面は、ホワイトバランス調整がされてうって変わってキチンとした色調になっている。スルー画像からホワイトバランス調整した画像が見せられないものだろうか。このへんももうちょっとナンとかしてほしい。液晶モニターのレスポンスの鈍さとスルー画面とレックビュー画面の色調差は、フジのカメラのずーっとむかしからの問題点。S8000fdもそれを“正直に”引き継いでいる。


 大きくてちょっぴりブサイクなレンズキャップについてももう少し工夫がほしかったけれど、不満点といえばこれくらいで、あとは大満足。いいカメラだと思うぞ。メインスイッチは大型のスライド式で操作性も操作感もすこぶる良い。同じようにボディのホールディング感も、このグループ(レンズ一体型デジタル一眼カメラ)のカメラの中ではいちばん良い。備わっている撮影機能も充分。手ブレ補正もよく効く ―― これが不思議の1つ。他のフジの手ブレ補正内蔵のコンパクトと比べて“効き具合”がぜんぜん違う。コンパクトのほうは1?2段ぶんあるかないかなのだが、このS8000fdのそれは3段分以上の補正効果が実感できるのだ。不思議といえば ―― 以下、あまり深く詮索しすぎないように ―― まったく同じ焦点距離とレンズ構成の内蔵ズームを搭載するオリンパスのSP-560UZと、同条件で撮り比べてみたら、手ブレ補正効果率が(偶然か、たまたまか)まったく同じだった…。と、言ったりすると、慌てモンは「オリンパスのOEMだからだろう」と考えるだろうけど、それは違う。世の中、そんな単純なもんではない。

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