あの「騙し討ちAF」だけはヤメてくれ

ペンタックス・K20D+DA55?300mmF4?5.8
 撮像素子はサムスン電子製の1460万画素CMOSである。ペンタックスからの公式発表では、ペンタックス、サムスン電子、サムスンテックウインの「三社による共同開発」となっている。しかし実質的にはペンタックスとサムスン電子の「二社」による共同開発と考えていいだろう。半導体メーカーとしてはトップ企業であるサムスン電子が、一眼レフカメラ用の撮像素子を作るのは初めてのこと。当然ながらカメラやレンズの光学特性などの情報などなどがないことには最適なセンサーを作ることはできないのではなかろうかと思うわけだ。ペンタックス身贔屓での思い込みで言うのではないけれど、ペンタックスのカメラやレンズの重要な「情報(ノウハウ)」が相当に役立っているのではないだろうかと思うのだ。そのへんのことはニコンとソニーの関係を眺めてみるとナンとなくわかる。はたして、ペンタックスがどこまで「情報」を相手側に伝えているのか、そのへんがちょっと心配でもあるのだよ(国粋主義的ととられては困りますが)。


 サムスン電子とペンタックスの初めての撮像センサーにしては ―― エラそうな物言いだけど ―― 予想していた以上のデキではないかと思う。いや、撮像素子CMOSだけがどれだけ良くできていたとしても画像処理がウマくできないことにはどうしようもないことは言うまでもない。だから逆のことも言えるわけで、つまり、サムスン電子製造の撮像素子性能の足らざるところをペンタックスの画像処理技術をもってして、あそこまでの画像に仕上げたと言えるかもしれないのだ。が、そのへんの詳細については、ぼくにはわからん。
 K20Dは多くの人がK10Dで不満一杯だったAF性能と連写性能についてはそのまま“律儀”に受け継いでおりますね。3コマ/秒の連写については、ぼくはそれほど不満を感じないのだが ―― 秒間3コマ撮れれば通常の撮影では充分じゃないか、それ以上のコマ速が欲しければそれ相当のカメラを使えばイイだけ ―― けれどAFについては、ほんと、なんとかして欲しい。せめて、あの、例の、ピントを合わせたよんと言うから撮ってみたらピンぼけ、の“騙し討ちAF”だけはやめてくれんかなあ…。
 と文句を言ったけれどK20Dで感心した撮影機能もいくつかあって、ダイナミックレンジ拡大(将来はもっとよくなるだろう)と、ファイシャープネス(奥底に隠れているから探しにくい)、そして、そこまでやるかっと思えるほどの“徹底した”カスタム機能。ファインダーはK10Dと同じだけどやはり見やすくていいねえ。