ダイナミックレンジ拡大機能・その1

ペンタックス・K20D+DA 35mmF2.8 Macro Limited
 「ダイナミックレンジ拡大機能は撮影するときに露出アンダーにしてハイライト部のディテールを出す。そして露出アンダーになったシャドー部だけを“持ち上げて”画面全体の調子を整えるのだ」と考えてる人がいるようだけど、それは間違い。ちょっと近いけれど、かなり違う。ニコンのアクティブD-ライティングがそれに近い方法でダイナミックレンジを広げている。アクティブD-ライティングの場合はON/OFFで「露出値」が違ってくるが、このペンタックスのダイナミックレンジ拡大は「露出値」はまったく同じで変化なし。そういう意味では、キヤノンの高輝度側・階調補正と(ほとんど)同じやり方、と考えていいだろう。フジフィルムの新型のFinePix S100FSのワイドダイナミックレンジもそれと似ていなくもない。
 ちなみに、ソニーのα700のDレンジオプティマイザーはシャドー部だけを持ち上げる方式で(ハイライト部はイジってないのだぞ、ソコを間違えるなよ)そのへんが根本的に違う。とはいえ、どの方式も結果的にデジタル画像の階調描写を広げてくれる優れた機能なのであるけれど。


 この機能は当初、CMOSを使うK20Dだけができる機能だろうとぼくは思い込んでいた。ところがK200Dにもそれがあって、CCDでも同じようなことがやれるのか、ふーん、と少し意外だった。
 ダイナミックレンジ拡大機能のON/OFFはISO感度設定画面でおこなう ―― それにしてもなぜ、ISO感度設定メニューのところになんぞ放り込んだんだろうか、わけのわらんことをするよなあペンタックスは、ISO感度を変えたところでダイナミックレンジ拡大が変更されるわけでもないんだよ、概念的にまったく別もののはずだ ―― 。
 ISO感度設定画面でFnボタンを押すとトグルでON/OFFが切り替わる。ディフォルトはOFF。ISO100のときだけダイナミックレンジ拡大をONにすると“勝手に”感度はISO200になる。OFFにすると、もとのISO100に戻る。ISO200以上の感度に設定してればON/OFFで“勝手に”感度が変わることはない。ISO感度がISO100からISO200に変わるから、ダイナミックレンジ拡大がISO感度をコントロールしてナニかをやっているのだろうと考えるのは ―― ま、あたらずも遠からず、だけど ―― そのヘンのメカニズムをきちんと知らないからだ。このへんのことを説明するのはタイヘンに難儀なので省略。知りたければ自分で調べなさい。…ヒントはA/D変換処理だ。