ダイナミックレンジ拡大機能・その2

ペンタックス・K20D+DA55?300mmF4?5.8
 ダイナミックレンジ拡大機能はK20DだけでなくK200Dにも搭載されている。注目してよい新機能だと思う。K20DとK200Dの両機種で、その機能を使って撮影してみたけれど、K20Dのほうが“よく効く”ということはなく、同じようにK200Dでも“よく効く”。
 ONにするとハイライト部だけ約1EVほど階調描写が広がる。被写体条件によってはその効果が実感できないこともあるが、シーンが当たれば「おおっ」というほどハイライト部のディテールが再現描写される。ただしシャドー部の階調描写についてはOFFのときのままで、ニコンのアクティブD-ライティングのようにハイライト部もシャドー部も広がる、というものではない。白飛びを抑えるだけで黒つぶれについては対処していない。今後の課題か。


 ダイナミックレンジ拡大をONにすると、その処理のため少し、ほんのわずかだけど書き込み速度が遅くなる。遅くはなるが、3コマ/秒の連写速度に影響するほどのものではない。もうひとつ、高感度でこの機能を使うとシャドー部で少しノイズが目立ってくることがあるようだ。でもほとんど気にするようなレベルではない。ノープロブレム。それよりも、その効果 ―― ハイライト部のディテールの描写が出ること ―― によるメリットのほうが魅力的。
 このダイナミック拡大機能は、基本的にはハイコントラストの被写体で使用するのがおすすめだ、とのことだが、そんなこと知ったことか。ぼくはもともと階調豊かな軟調気味の描写が好きなので曇り日であろうが快晴であろうが常時ONで使う、つもり。被写体の条件によってON/OFFをきめ細かく使い分ける、のが正しい使用法であるのは、そりゃあわかっているけど、そんなめんどうなことできるか、ばかばかしい。写真というもんはそーゆーもんではない。写真を撮るのに、理屈をあれこれ考えたりぐだぐだ言う必要はない。気に入ったカメラを使って、ばしばし、どしどし撮ってしまえばいいのだよ。写真は撮ってなんぼのもん。ウマいヘタはそのあとの問題だ。

 ダイナミックレンジ拡大機能のわかりやすい「比較写真」は、次号(2月20日発売)の「デジタルフォト」に掲載しているので興味のある方はどうぞ。写真がちょっと小さいかもしれないけれど。

 東京があまりに寒いので宮古島に避寒に出かけたけれどここも猛烈に寒くて、仕方なく沖縄本島に逃げてきた。