FSはフィルムシミュレーション

富士フィルム・FinePix S100FS
 仕事の段取りが悪いのか ―― ぼくのことだけど ―― ナンだかめちゃくちゃ多忙で、ようやく先週、のびのびになっていた懸案の“新年会”を終わらせたぐらい。この忙しさまだ少し続きそうだけど、立ち止まって振り返ると、「やったぞ」という実感も実績もなにもないというのも淋しいもんですねえ。あははは。

 さてところで「S100FS」は、28?400mm相当の高倍率ズームを内蔵させたちょっと大きめの、いわゆる一眼タイプの機種だ(フジではかってこうしたスタイルの機種を「ネオ一眼」とよんでいたのだけど理由は定かではないがヤメてしまった)。で、カメラの名称が似ていてまぎらわしいのだけど、同時に発表された「F100fd」は28?140mm相当のズームを内蔵させた、いわゆるコンパクトカメラ。FSはフィルムシミュレーション(Film Simulation)で、fdはフェイスディテクション(Face Detection)の略で、その機能を内蔵させているとの意味(なお、どうでもいいことだけど、FSは大文字、fdは小文字表記)。


 S100FSに搭載されたフィルムシミュレーションとは、フジの、いくつかの銀塩カラーフィルムを使い分けて撮影できるような機能とでも言えばいいのか。カラーリバーサルフィルムの「ベルビア(VelVia)」、「プロビア(PROVIA)」、「アスティア(ASTIA)」、そしてプロ用カラーネガフィルムの4種類のモードが用意されていて ―― つまりピクチャースタイルのような画像仕上げモードだと考えればよい ―― それを選ぶと、それぞの銀塩フィルムの色調やコントラスト、階調描写性と“ほぼ同じ”画像がカンタンに撮れるというものだ。すでに、フジのレンズ交換式一眼レフのS3ProやS5Proに採用されているのだが、フィルム製品名をはっきりと明記して使用したのはこのS100FSが初めて。大変にわかりやすくなった。
 じつは、こうした既存の銀塩フィルムの名称を使うことに、とくに銀塩フィルムの開発担当者たちがなかなか“首を縦に振らず” ―― つまり彼らにとってはフィルム名称といえども製品に対して大変な誇りとこだわりがあるそうで ―― だから、デジタルカメラ担当者としては使いたくても使えない、というウラの事情があったようですね。でもS100FSではフジとして初めて“そのタガ”が解けて、使えることになった。ぼくはとてもイイことだと思う。