DP1をちょっと改造

シグマ・DP1
 DP1(β版)はもうかれこれ1ヶ月以上、手元にあってときどき外に持ち出してはスナップして愉しんでいる。使い勝手にクセがあり、気の短いぼくだからイライラさせられることももちろんあって ―― AFがのんびりしているうえに合ってくれないことも多々あり、シャッターを切った後の“すぐ次”が写せない、などの「わがままお嬢さん風レスポンス」と言えばいいか ―― そうしたことは、使っているうちにだんだんと慣れてくるだろう、と始めはタカをくくっていたが、どっこい、DP1のそのわがままレスポンスにはなかなか慣れることができない。でも、だいぶ我慢強くなってきた。そう、我慢してでも使ってみようという気にさせる、なにか不思議な魅力を持ったカメラなのだ。
 DP1がもう少しシャッターレスポンスも良く使いやすいカメラだったら、外付けのビューファインダーを使ってリズミカルにカッコよく撮りたいと思うのだけど、そうじゃないから「1カット」をじっくりと大切に写そうという気持ちになり、だからつい、背面の液晶モニターをじーっと睨んで ―― あんまりカッコよくないけど ―― 丁寧にフレーミングして写してしまう。


 カメラそのものはちっぽけな「コンパクトカメラ」なんだけど撮影の気分はまるで中判フィルムカメラを使っているようだ ―― 中判カメラといってもフィルムをドライブでしゃかんしゃかん巻き上げるペンタックスの645ではなくて手動でよっこらしょと巻き上げるハッセルブラッドかローライフレックスみたい ―― 。
 のんびりしたレスポンスは、JPEG記録モードでもRAW記録モードでも、そう大差ない。ならば、思い切ってRAWで“大事に撮影”したほうがイイんではないかと判断して、もっぱらRAW撮影だ。とくに高ISO感度で撮影したときJPEGとRAWとでは相当に違う。たとえばISO800のJPEGでは色ノイズが盛大に出て解像感も悪くなる。ところが、RAWで撮影してごく普通に現像するだけで、色ノイズはキレイに消えて解像感もそこそこの画像ができあがる。JPEGとRAWの画質がこれほどまでに大きく異なるというのは ―― SD14もそうなのだけど ―― ちょっと困りもんだ。
 ぼくは、シグマのレンズもカメラも、そして社員の人たちも“好き”であるからしてDP1についての印象は少し贔屓の引き倒しの傾向なきにしもあらず…だけれど。

 ところで、DP1の右手でホールドする部分がほぼ“真っ平ら”で、なんの指がかりもないために、じつ持ちにくく、当初カメラ保持にいちばん難渋した。とにかく、DP1を右手でホールドしようにもツルツルと滑ってしっかりと保持できないのだ。仕方ないので「ある改造」をした。いやこれが大正解で、じつにカンタンな改造なのだが ―― ちょっと見映えはよろしくないが ―― たったそれだけのことでホールディング性が飛躍的に、ドラスティックによくなった。いまじゃDP1を右手の指、数本でつまむように持ちながらご近所を散歩中。