描写性能の良い内蔵ズームだけど…

富士フイルム・FinePix F100fd
 フジから、ようやく待望の広角28mm相当からのズームレンズを内蔵したコンパクトカメラが発売されました。待ちくたびれた…。フジとしてはもっと早くに作って売るべき機種で、「出てくるのが遅いぞッ」という気持ちがなくもない。
 28?140mm相当の5倍ズームで、レンズの描写性能はとっても良い。28mmのワイド側では樽型の歪みが相当に目立つけれど(像面湾曲もちょっと強いようだけど)、しかし画面周辺部までじつにシャープに良く写る。歪曲収差の歪みはシャッターを切った後に画像処理をして“自動的に補正”しているのだがそれでも歪みが目立つ。もっと強く補正してしまえばいいのに、とは思うけれど、しかしこうした歪曲収差のソフト的補正をやり過ぎると画像の周辺部をカットしてしまうことになりせっかくの28mm広角の意味がなくなる。痛し痒しというところですな。でも、基本的なレンズ描写は(くどいようだけど)よろしい。


 28mmからの5倍ズーム、CCDシフト方式の手ブレ補正機能、スーパーCCDハニカムHRタイプの1200万画素、ハイライト部を最大2EVまで広げるダイナミックレンジ拡大の機能、高速で確実に捉える顔検出機能、最高ISO12800の超高感度撮影が可能などなどあれこれ“てんこ盛り”のカメラであり、総体的にとてもバランス良くできたカメラだと思う。…しかし、相変わらずの「フジのガンコさ」が残っており、それがちょっと気になった。
 そのひとつが「M(マニュアル)」と「AUTO」の表記。フジのコンパクトカメラの「AUTO」はフルオートモードのことで、これはこれでイイ。ところがフジではずーっと通常一般のオート撮影モード(プログラムAEモード)のことを「マニュアル」と表記している。露出モードでオートに対してマニュアルというと、シャッタースピードも絞り値も自分で設定して最適な露出値を決めて撮影するモードと思ってしまう。このへんが実にまぎらわしい。フジのカメラは“そうゆーもんだ”とアタマを切り替えてしまえばいいんだけどね。もうひとつの気になったことは露出補正のやりにくさ。いったいナニ考えてんだろうか、とツマってしまうほどのやっかいで面倒な操作を強いられる。これも以前からのフジのカメラのガンコさ。