旧五条楽園

リコー・GR DIGITAL
 旧五条楽園のことを知ってる人がいれば、その人はかなりの“京都通”だね。京都の人はここの話になると寡黙になる。五条大橋のたもとから南、高瀬川沿いの一角にあって、ま、少し歩いてみればどんなところが察しがつく。いまでもまだ昔の面影が色濃く残っていて、とくに夏の晴れた暑い日の、ハイコントラストな陽射しの中のここの風景がぼくは好きだ。
 だいぶ前の話だけど ―― ぼくがまだまだ若造のころ ―― そう、真夏のまっ昼間、人影なぞまったく見かけない細い路地をカメラを持ってスナップしながら歩いていたら、横丁を曲がったとたん「おい、にいちゃんっ、ええコ(娘)がおるで、どぅやっ」。すててこをはいて縁台に座ったおっちゃんからとつぜん声をかけられた。「あははは、いまはエエわ…」と返事になってない返事をして、大急ぎでその横丁を曲がって高瀬川沿いを逃げるように歩いたことがあった。昔はその入り口あたりに大きなアーチ型の看板があったけど、いまは五条楽園なんてどこにも書いてない。


 ところでGR DIGITALだけど、使っていて無性にズームレンズが欲しくなることがある。GR DIGITALのズームレンズ版。このカメラにそんなの邪道だ、と考えている人もいるだろうけれど、いやぼくは欲しいなあ。フレーミングを無精したいからのズームじゃあなくて、それがあると、28mmだけだとどうして満足に撮れないシーン、ズームがあればなんとなくもっといいものが撮れそうだったのに、と、そんな悔しい思いを何度かしていたからだ。24?70mmぐらいの、いや28?70mmでもいいや、開放F値はF3.5ぐらいで、ま、そこそこよく写るズームレンズ。贅沢は言わない。でも、ズーミングしてもF値が変わらないのがイイなあ。お前みたいにAEで撮ってりゃF値が変わっても別段イイじゃないか、言われそうだけど、いやいや、気分、気分だよ。開放F値が知らない間に変わっているってのはどうも気分がよくない。ズーミングしてもF値がコンスタント変化なし、というのは使っていてすごく気分がよい。
 GR DIGITALにズームレンズなんてやっぱり、いまはエエわ…、だろうか皆さん。

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