E-420とE-3そしてE-520ユーザー(予定者)に

オリンパス・E-420+ZUIKO DIGITAL 14?35mmF2
 (最新の)Eシリーズユーザーのための話、その2。
 E-420やE-3だけではなく、もうすぐE-520ユーザーとなる人たちに向けての話だ。それ以外の人たちにとっては、昨日と同じようにほとんど役に立たぬ話でしょう。2つある。
 1つめ。
 E-3とそれ以降の、E-420そしてE-520にはダイナミックレンジを拡大する撮影機能であるシャドー・アジャストメント・テクノロジーが採用されている。階調オート、というのがそれだ。メニュー内の「階調」で設定する。その階調設定項目のなかには、「階調オート」のほかに「標準」、「ハイキー」、「ローキー」の、合計4種類のモードがある。
 そこで、ユーザーにちょいと試して欲しいことがあるのだけど、AEモード(プログラムAEでも絞り優先AEでもなんでもよい)で、同一被写体で4つの階調モードを切り替えて撮影してみる。その画像の“階調”がどんなふうに変わるかをチェックしてみる。さらに次に同じ被写体で、こんどはマニュアル露出モードにして(露出値は一定にしたまま)4つの階調モードを変えて撮影してみる。同じように比較チェックしてみる。被写体はコントラストのあるもののほうがわかりやすいだろう。

 そして、まだやる気があるなら(このめんどうな比較テストを)、次は、AEモードのどれかを選んだのち、さきほどと同被写体をRAWで撮影をしてみる。そのRAWファイルをカメラ内現像をする。めんどうだけど、4つの階調モードをそれぞれ選んで現像する。こうして得られた12カットの画像を詳細に見比べてみると ―― 相当に高い眼力が必要だけど ―― いろんなことがわかってきます。階調モードのそれぞれがなにをやっているのか、どんなシーンでどのモードを組み合わせて撮影すればいいかがわかってくる(はず)。


 2つめ。
 カスタム設定の項目の中に「BULB中MF」と「dpi設定」の2つの機能がある。 ―― これらを、ユーザーの人たちに聞きますけど、実際に使ったことありますか。「こりゃあ役立つ機能だなあ」と思ったことありますか。
 BULB中MFとは、バルブ露光中にピントリングを操作すればピント移動ができる機能。言うまでもないが、バルブ露光中はファインダーは真っ暗でナニも見えない。だから“ピント補正”なんぞできるわけではない。いったいナニに使うのか、ナニをしたいときに使うのか。答えは「2つだけ」ある。ぼくが考えただけなので正解なのかどうかは不明だけど ―― 使用説明書には活用方法はなーんにも書いてない ―― 、1つは花火を撮影するときに露光中にピント移動させるとちょっと風変わりな花火写真にできる。もう1つは、夜景などの長時間露光中に、一定露光時間経過後にピントずらしをすると擬似的にソフトフォーカスのような写真が撮れる。
 逆に言うと、その、たった2つの、それもかなり特殊なシーンと表現目的のための機能としてしか役に立たぬ。

 dpi設定の機能はもっと特殊で珍奇。マニュアルとオートが選択できて、マニュアルモードではdpi数値が手動設定できる。そのデーターはExifに書き込まれる。画質にはまったく影響はない。これこそ、ごくごく一部の特殊な職業の、それも特殊な手法でプリントをする人のための機能で、なんでそんなピーキーな、とんがった機能をE-420やE-520に入れるんだろうか、と不思議でならない。これもまた使用説明書には解説いっさいなし。
  ―― いやそうじゃない、こんなふうな使い方をすると便利なんだぞ、という人が、もしおいでになるなら、ぜひぼくに教えてくださいませ、マジです。

 かくかくしかじかオリンパスEシリーズの「最近の機種」には、奥の深い、ちょいとオタッキーな機能や操作方法がまだまだたくさんあって、それを1つ1つ解説していくとキリがない。…オリンパスのカメラ開発には、ほんと、オタッキーな人が何人もいるんですねえ。