恋するタイマー

富士フイルム・FinePix Z200fd
 メチャクチャおもしろカメラだ。ここ数年に発売されたコンパクトカメラの中で、ぼくはダントツに愉しいカメラだと思う。各カメラメーカーのコンパクトカメラ開発担当者は、このカメラを子細に、徹底的に使い込んで、アタマを柔らかくして、今後、どんなことをすべきか、このカメラにナニが足りないのかをよーく検討してみるといいでしょう。

 Z100fdからこのZ200fdになったわけだが、画素数が800万画素から1000万画素に変わったぐらいでカメラのデザインなどはそのまま。しかしZ200fdには顔検出機能を利用したまったく新しいセルフタイマーモードを搭載。これがおもしろいのだ。「恋するタイマー」と「みんなでタイマー」。そのセルフタイマー撮影の機能を使ってみて120%以上愉しみました。ぼくだけじゃなくて、若い夫婦、親子、中年夫婦、オジサンどうしオバサンどうし、恋人どうしじゃない若いもんどうし、などなどの間で、とにかく大うけだった。大ブレーク。
 その、とあるパーティーで、「恋するタイマー」に大ブレークして愉しんだ人たちの写真が(ちょっとゆえあって)紹介できないのがじつに残念だ。


 どんなセルフタイマーの機能なのか、ま、ぜひ自分で試して欲しい。実際にやってみればその愉しさが(ぼくがあれこれ言うより)百倍以上、よくわかると思う。ただし、カメラ屋さんの店頭などで「試写」するのには、他人の冷ややかな視線を無視する勇気と、それを一緒にやってくれる仲間が必要だけど。もし、その勇気がないならこのZ200fdを買ってこっそり二人で試してみるというのもいいでしょうね。きっと後悔しないと思う。

 「恋するタイマー」はカンタンに言えば、自分たち(二人)にカメラを向けただけで顔の近づき具合を自動検知してピントを合わせ露出を合わせて自動的にシャッターが切れるというもの。お互いの顔の近づき度合いをあらかじめ設定できる(3ステップ)というワザを入れ込んでいる。
 でも、よくもまあ、あの、カタブツ揃いのフジのカメラ設計のひとたちの中から ―― 皆んな知らないだろうけど、ほんとカタブツでマジメ一徹おじさんばかりなんですからねフジは ―― こんなにもユニークで斬新で思い切ったアイディアが湧いて出たもんだと感心することしきりであります。ちなみに、この「恋するタイマー」の素晴らしいネーミングは入社数年の若い女性社員だったそうだ。いやしかし、その提案をOKしたフジの担当者の“勇気”に大拍手を送りたいです。