60コマ/秒の高速連写

カシオ・EX-F1
 すでにご存じのことだろうけど、超高速連写や超スローモーション動画が撮れるカメラとして話題になっている ―― 「いた」かな ―― のがこのカシオのF1。高速処理が可能な600万画素CMOSを活用しての高速撮影機能である。今年末から来年春にかけて、このようなCMOSを撮像素子に使ったカメラがあちこちから出てきて、20コマ/秒や30コマ/秒の高速連写機能なんて、たぶん当たり前、となってくるだろう(むろんCMOSだけじゃなく高速の画像処理チップも必要だけど)。
 このF1はといえば、最高60コマ/秒のハイスピードで600万画素フル画像が記録できる。ただし撮影可能枚数は最大60カットまで。ということは撮影時間はたったの1秒間だけど、しかし、タイミングに合わせてシャッターを押す直前のシーンを記録し続けくれる機能もあるので、ソレを利用すればタイムラグのせいで一瞬のチャンスを逃すこともない(パスト連写機能)。


 さらにハイスピードムービーの機能も、愉しい、すごい、驚き。秒300フレーム、600フ
レーム、そして1200フレームで動画撮影ができるのだ。F1のカタログには「今まで業務用の映像機材でしか撮影できなかった超スロー映像を手軽に記録することができます」と自信満々に書いてあるが、まったくもってその通りだと思う。
 F1の動画は、300フレームの画像が512×384pixelサイズはまあいいとしても、600フレームや1200フレームになると、画面中央部をクロップしてがっくりと小さな画像サイズになり、そのうえパノラマ画像じゃないかとおもわれるような横長の画像になってしまう。使い始めたときにこれには相当に戸惑った。

 ところで、先日、ある新聞のまるまる1ページを使ったF1の広告があったけれど、そこで(たぶん)1200フレーム/秒の“威力”を伝えるためだろう大きな実写写真(水を含ませた風船がわれる瞬間)が掲載されていた。でもどう考えても、1200フレームのあの小さな画像から、いくら新聞の印刷とはいえあれだけのクオリティの高い画質はないだろう…なーんて“大人げない”ことを考えてしまった。とはいえ、いままでに視覚的に経験したことのないようなシーンが手軽に写せて愉しめる。そのことだけでも大変に価値のある「カメラ」だと思う。