アンチ・イッキ押し撮影

ニコン・COOLPIX P60
 ニコンの現行コンパクトカメラには3種類の手ブレ補正方式が採用されている。レンズシフト方式とCCDシフト方式、そして電子方式だ。P60は、CCDシフト方式。言うまでもないけれど、これらの手ブレ補正が複数組み合わさってデュアルやトリプルで搭載されているわけではなく、どれか1つだけ。レンズシフト方式とCCDシフト方式が同時搭載(同時使用)は現状ではあり得ないが(でも、こんなことを言っているのもいまのうち、だけかもしれないね)、しかし、電子式と組み合わせることは不可能ではないはず。なのに、それをやろうともしないというは、ニコンに限らずコンパクトに限らずだけど、手ブレ補正の機能が大好きなぼくとしてはいささか残念。
 ところで、電子式は、撮影後に画像に処理をしてブレを目立たなくする方式で、いまのところは、まぁ、言ってみればナンチャッテ手ブレ補正。しかしながら、将来性は高いように思う。電子式手ブレ補正はそう遠からず“大ばけ”するのではなかろうかと、ぼくは密かに期待をしております。


 P60のAFはマルチAFとマニュアルAFと、そして中央1点AFから選べる。マニュアルAFはワイド測距エリア内の左右11ポイント、上下9ポイントのどこかにAF測距ポイントを移動させてピント合わせするもの。せっかく測距ポイントが上下左右に移動できるのに、なぜ撮影画面のもっと広くをカバーしないのかそれが不思議。同じコントラストAFを採用しているD700では(ライブビューのとき)画面全体のどこでもAFポイントが移動できるのにねえ(D700と比べちゃいけないか…)。

 ま、それはともかくとして、コンパクトカメラ、一眼レフを問わず、ぼくはAFのほとんどを中央1点だけのスポットAFで撮影をする。測距ポイントを移動することもほとんどない。こうしたフラットな面の多いクルマを撮影するときも、いつも中央一点スポットAFに固定のまま ―― 走っているクルマなど動く被写体を追いかけながら撮影する場合は多点AFやオートAFに切り替えることもあるけど ―― 。
 だいたいのフレーミングを決めたら、その画面内でピントの合わせやすい場所を素早く見つけて(たぶんリアガラスとルーフのあたりの境目でピント合わせした)そこでAFロックする。ピントを確認してから再度フレーミングしなおし、シャッターを切るのが常だ。どんなに急いでいても“イッキ押し”撮影だけはぼくはやりません。ところで、このクルマ、なんだかわかりますか、日本車です。