視野率100%の補足と蛇足

リコー・RICOH R10
 28?200mm相当の内蔵ズームレンズも、約1000万画素のCCDも、カメラの大きさも重さも、スペック数値上はR8とまったく同じ。外観デザインはグリップ部の形状がわずかに違うだけ。内部の機能に多少の追加や変更はあるけれど、特段、これはっ、といった(ぼくにとっての)興味のあるような機能はないです。液晶モニターのサイズが多くなったことと、ブラウンのカラーモデルに魅力を感じるぐらいかなあ。
 でも、現行コンパクトカメラの中では上位3機種のうちの1つに入れてもいいくらいの ―― 価格や機能や、デザインや使い勝手といったコンパクトカメラとしてのトータルバランスという評価軸で判断して ―― 良いデキのカメラだと思う。低輝度時のAFの測距スピードがちょい遅かったり、高ISO感度の画質をもうちょいがんばって欲しかったり、シーンモードにもっとアイディアと愉しさのある機能を盛り込んで欲しかったなあ、といった不満はあるけれど、だからR10がどうのと言うほどのものではない、些細な不満、と感じさせるなにかがR10にはある。ぼくの場合を言えば、一眼レフカメラのサブカメラとして一台をあげるとすれば(いまのところ)このR10が候補ナンバーワンですね。


 ところで、先日来つづけていた視野率100%について少し補足と蛇足。
 ナニもぼくはD700が視野率100%じゃないからだめなカメラだ、なんて言ってませんよ。D700ぐらい良くできた一眼レフで「視野率95%」は、そりゃあないよなあ、100%とは言わないけれど(ほんとは言いたいけど)せめて97%ぐらいは欲しかったよなあ、と感じてるだけです ―― D700を実際に使ってみればぼくの言ってることがよくわかると思う、たぶん多くのD700ユーザーは「おおっその通りだ」と賛同してくれに違いない。
 視野率を少し上げるだけで(いまの技術では)、カメラが大きく重くなりコストにはね返る、ファインダー倍率などにも影響してくる、そんなことは百も承知千も合点。いや、だからといってそれをタテにして、視野率95%でがまんをしろよ、それで充分じゃないか、と言い張るのは少し論が違う。デジタルカメラなんだし撮影後に液晶モニターで再確認すればいいじゃないか、とか、D700はライブビューができるんだから視野率はそれで不満など解消されるではないか、といった意見は、そりゃあ、あまりに観念的すぎますね。写真は念写じゃ撮れませんからね。
 老婆心でありますが、「視野率なんぞ適当でイイんだ」、なんてことだけは、大きな声で言わないほうがよろしいですぞ。自分がいかにいい加減にフレーミングして、ぞんざいな構図で写真を撮っているかを公言しているようなもんです。