「Pivi」って知ってるか?

フジフィルム・FinePix F60fd
 基本的性能は前モデルのF50fdと同じ。撮像素子も同じ、画素数も同じ、内蔵ズームレンズも同じ、ボディサイズも同じ、重量も同じ(10gほど重くなった…か)。フジがなぜ、この程度の“小幅”なモデルチェンジにとどめた機種を出さざるを得なかったか ―― もう少し気のきいた改良や新機能の搭載をしなかったのだろうか ―― ちょっとそのへんの詳しいことはどうもよくわからない。
 “おもな変更点”と言えば、液晶モニターが2.7型から3.0型になったこと、顔検出機能の性能がアップしたことぐらいか……、いや、「シーンぴったりナビ」という新しい撮影モードを搭載している。これがF60fdの、数少ない目玉か。このモードにセットして(モードダイヤルで選ぶ)被写体にカメラを向ける。すると、「人物」、「風景」、「夜景」、「マクロ」の4つのシーンに自動的に切り替わって、最適な仕上がりになるように撮影ができるというもの。他のメーカーでも、すでに似たようなことはやっているんだけど。


 ボディ外観デザインが少しカタイ、とっつきにくい印象があって、「シーンぴったりナビ」といったカンタン撮影モードと、どうも相容れない感じもしないでもない。ところが、使ってみたら、実にいい感じの、きびきびした操作感もあり、どんな条件でもそこそこ良く写るカメラだ。マジメなカメラ。ナンでもそうだけど外観だけ、見た目だけで判断しちゃいかんですね。
 ところで、フジのコンパクトカメラの大きな特長なのだけど(すべての機種ではないが)赤外通信で画像転送がおこなえる。このF60fdも、IrSimple/IrSS対応の赤外線通信機能が備わっていて、それを使って携帯電話に画像を転送したり、コンパクトフォトプリンターの「Pivi」を使えばコードレスでプリントすることもできる(おすすめはMP-300のほう)。
 このPiviとの組み合わせが、じつに愉しい。ちょっと大袈裟だが、Piviを使えばF60fdが“10倍愉しく”なる。F60fdを買ったら、というより、フジのカメラで赤外通信機能を備えた機種を持っているならPiviもあわせて購入することを考えた方がいいでしょう。フジとしてはもっと積極的にPiviとの連携をアピールすればいいのに、それをやっていない。これまた理由がよくわからない。