植田正治写真美術館

リコー・R10
 最近の、もっともお気に入りとなったカメラのひとつ、R10。キヤノンのPowerShot E1も良いけど、このR10はそれとちょっと別の“味わい”があって、良いです。とくにぼくのような不精者には28mmから200mm相当のズームを内蔵していて、ズーム全域でほとんどストレスなくマクロ撮影ができるというのも、良いです。R10の前のモデルであるR8から、例のズームレンズが繰り出すときの騒々しい音 ―― リコーズームジリジリ音 ―― がしなくなって、えらくスマートになった(少し淋しい気もしないでもないけれど)。
 液晶モニターが3.0型のハーフVGA、46万ドットになって、R8と比べて(ぼくにとっては)いちばん大きな進歩だ。とにかくキレイ。46万ドットとはとても思えぬほどキレイ。92万ドットVGAなみ。このキレイな液晶というのも少し困りもので、撮影しているときそれを見て「うおっ、良いのが撮れた…」と思って、期待に胸膨らませてPCのディスプレイで見ると、うーむ、ということがなくもない。ま、キレイな液晶画面のカメラは、話半分ではなく見て半分、の気持ちでいることが肝要ですね。


 お気に入りのコンパクトカメラを持って、また少し旅に。宍道湖あたりに。八雲立つ出雲…のことば通り、むくむくとチカラづよい雲が湧き上がっているのをあちこちで見ました。

 米子市郊外にある「植田正治写真美術館」は、もうかれこれ10数年以上前に来たっきり。久しぶり。その美術館が正式オープンする数ヶ月前に、植田さんに案内されてふたりで来た。米子の植田さんのご自宅を訪ねたときに、「タナカさん、ぼくの美術館に行ってみましょうか…」と誘われて行った、それ以来だ。そのときはまだ写真もなにも飾ってなかったが、今回はじっくり堪能した。いままで見てなかった写真もたくさんあって愉しかった。
 でも、その美術館もいつまで続くのか、続けていられるのか…。ぼくたちが1?2時間いた展示室内には、結局、だれひとり入ってこず、まるで貸し切り状態。休憩室に数人の女性たちが談笑していただけで、彼女たちが帰った館内は静寂そのもの、他に誰もいなくなってしまった。運営している町の議会から毎年「継続中断」の声も上がっているという。淋しい…話です。

 「ぼくは大山が大好きなんですよ、ですから大山が見える場所に美術館を作ってもらった」、と話していた植田さんの大好きな大山が向こうに見える。