六本木に浮かぶ地球

オリンパス・E-520 + ZUIKO DIGITAL ED 9?18mmF4?5.6
 オリンパスのレンズラインナップは、大きく3つのグループに分けられている。「Super High Grade」、「High Grade」、「Standard」の3つだ。それを仮に“松・竹・梅”としてもいい。価格と性能別でグループ化した順番だ。最上位クラスの「Super High Grade」が“松”である。大きい重い高価がこのグループの特徴。まるで中判カメラ用の交換レンズか、と勘違いさせらルほどデカいレンズもある。つぎに画質と価格をバランスさせた「High Grade」が“竹”。そして小型軽量と低価格を最優先させたのが“梅”の「Standard」である。で、この9?18mmF4?5.6ズームはといえば“梅”の Standard にグループインされるレンズなのだ。
 いやそれにしてもオリンパスはつぎつぎと矢継ぎ早にレンズを出してきますよねえ感心しますよ。来年はマイクロフォーサーズ用のレンズも出さなくちゃいけないし…そんなことを考えると、フォーサーズからマイクロフォーサーズに大きく流れが変わってくればフォーサーズ用の交換レンズはもうそろそろ“打ち止め”になるかもねえ。


 9?18mmズームの描写の特長は3つ。1つは、素直な描写。超広角レンズ特有のクセがとても少ないこと ―― ディフォルメーションが少ないということ、直線が歪むディストーションのことではない ―― 。だから、被写体にぐぐぐっと近づける。近づいてアップで写しても被写体がヘンに歪まない。これは撮影していてじつに気持ちがイイ。
 2つめは、画面周辺部で像がほとんど流れない。驚くほど球面収差が少ない。つまり画面周辺部までシャープにきちんと結像する。低価格の広角ズームレンズとしては希有なレンズといえる。開放絞り値でもそれがタイヘンに少ない。
 3つめは、フレーやゴーストがよく抑えられていていること。その結果、ヌケのよいクリアーな画像が得られる。広角レンズで困るのはレンズフードだ。広角レンズ、とくに超広角レンズともなればアッチこっちから有害光線がレンズ表面に侵入してくるわけだからレンズフードの役目なんてないに等しい(だから、広角レンズ、広角レンズにフードなんて“屁の突っ張り”にもならぬと思っているからぼくは使わない)。そのうえズームレンズでは、広角側でフードでケラれないようにするわけだから望遠側ではほとんどナンの役にも立たなくなる。だから広角レンズであるほど、根本的にフレアーやゴーストの少ないのがゼッタイ的に良いとされるわけだ。