特殊低分散ガラスを両面非球面化

オリンパス・E-520 + ZUIKO DIGITAL ED 9?18mmF4?5.6
 広角レンズは少し絞り込んでおいて、深いパーンフォーカスを利用しピント固定にしたままどしどし撮影すべし、ピントはだいたいのところに合わせておけばよい。そうした撮影方法を積極的にとる人もいる。それはそれで、広角レンズの1つの使いこなしの方法だろう。しかし、超広角レンズこそ「ピントが命」だと、ピントにこだわって撮影する人も、いっぽうにはいる。ぼくもその1人で、広角レンズを使って撮影した写真が少しでもピンボケだったりすると生理的に嫌悪感を抱くので(被写体ブレはドントマインド)、だから相当に神経質にピント合わせをして撮る。狙った部分のピントは被写界深度に頼る、なんてことはしない。
 そのためには、カメラのAFモードは多点測距モードではなく必ず1点のスポットAFモードを使う。慎重にピント合わせをして撮影をしている。E-520はおかげさまというべきか、その3点ワイドAFはちょいと中途半端なので、ごく自然に中央1点のスポットAFを選んでピント合わせする。そして、これは言うまでもないことだが、E-520の手ブレ補正は必ずONにして撮影する。超広角ズームレンズと、目立ちにくいブレと、よく効く手ブレ補正を組み合わせれば、いままで撮れなかったものががしがし撮れる。E-3との組み合わせはボディヘビーでバランスが良くないし、E-420は手ブレ補正がないのでハナっから除外。E-520と一緒に使うのがベストマッチング。


 ところで、このズームは ―― たぶん写真用レンズとしては世界初だと思うけれど、特殊低分散ガラス(ED)レンズをガラスモールド方式(金型でガラスを高温プレスして非球面にする方式)でもって両面を非球面レンズに加工したものを使っている。片面非球面ではなく、くどいようだが両面非球面、それも通常のガラスレンズではなく低分散ガラスを使っている。
 このことはスゴいことなんですよ、じつは。
 精密金型を作る技術だけでなく製法上なにかと難しい低分散ガラスを高熱で高圧圧縮して、できるだけ短時間に冷やして(でないと生産効率が悪くなる)そして非球面、それも両面に曲率の高い非球面に仕上げてですぞ、きちんと正確に芯出し処理をするのは、そうそうカンタンにできることじゃない。このように凝りに凝って作りあげて、高性能なレンズに仕上げているのに Standard クラスにしているというのも、いやあ最近のオリンパスの考えてることやってることはよくわからん。

(いやそれよりも、こんなに優れた技術を駆使してせっかくいいレンズを作っているのに、どうしてこれをもっと強くアピールしようとしないのだろか、オリンパスは。アートフィルターなんてアンなもん、どーでもいいじゃないか、ぶつぶつ…)