カメラ機能は「ディープ」だけどカメラ価格は「チープ」だぞ

ペンタックス・K-m + DA Limited 70mmF2.4
 K-mは相当に“奥の深い”カメラだと思う。ひじょうに“使いで”のあるカメラだ。
 しかしペンタックスは、そのK-mを「ママにやさしいカメラ」とプロモーションを展開している。その備わっている撮影機能はといえば、じつに多彩でディープ。あれこれ機能はてんこ盛りなのだけど、ペンタックスはあえてそれについては触れない。「多機能」はママには禁句だからだ。
 むろんママにもカンタンに使えるカメラだけれど、いっぽうではベテランにも気配り満点の仕様やら機能やらがたくさん搭載されているのがこのカメラの大きな特徴だろう。メニューの中の設定項目はじつ多い、そしてちょいと複雑。多い上に、その設定できる項目もディープなものが多いから、初心者には、「こりゃあイッタイなんだ?」、「どーゆーイミだ?」、「どんなときに使うんだ?」と悩んでしまうような機能もあちこちにある。でも、ぼくなんぞにとっては、そのメニューの海の中をうろうろ泳ぎ回っているだけでウキウキ嬉しくなってしまうほどだ。
 つまり、ママがK-mを使ってフツーに撮影するのには必要のないような機能がたっぷり入っているということ(いや、ごめん、ママでもK-mをディープに使いこなす人は必ずいるはずです)。


 しかし、初心者の方は無闇にメニューの奥底に入り込まないほうがいいと思う。これは余計なアドバイスだけど。
 さらにまた、老婆心ではありますが、メニューの中で、ぜひ設定をおすすめしたい項目は以下の通り ―― それぞれ理由を説明していればキリがないので省略するけれど。カスタムイメージ(おすすめは雅・MIYABIモード)、ISO感度設定(おすすめは上限ISO800のオートISOモード)、AFモード(おすすめはワイドAFではなくスポットAF)、ファイル記録形式(おすすめは★★のJPEG)、ヘルプボタンにはRAW+をわり振る。そしてカスタム設定メニューに移り、露出設定ステップ(1/2EVから1/3EVに切り替える)、高感度ノイズリダクション(おすすめは「微弱」)、P時の電子ダイヤル(プログラムシフトに切り替える)、キャッチインフォーカス(ONにする)、電源ランプ(弱を選ぶ)…といったところか ―― ほかにもたくさんあるけど、ややこしい。
 そうそう、手ブレ補正は「必ずON」だ。そして、露出モードはP/A/S/M/Svのどれかを選ぶこと。ママ以外の人は、決してピクチャーモードなどを選んで撮影しないこと。失敗してもいいから、シーンモードもピクチャーモードもグリーンオートも選ばないことです。でないと、せっかくのK-mを使っても、いつまでたっても写真はウマくはなりませんぞ。

 それにしても、ほんと安いカメラだね。この機能この性能を考えればコストパフォーマンスはめちゃくちゃ高い。