D3Xが約90万円、の「意味」

ニコン・D3X + AF-S 24?70mmF2.8G
 D3Xは約90万円、と聞いて「うわあっ」と、たぶん、みなさん驚いたでしょうね。 ―― いや、ぼくもそれを聞いたとき「えッ」と思ったクチだけど。 しかし考えてみれば、約一年前の発売とは言えEOS-1Ds Mark IIIも、それくらいの価格だったが、でもそのときは、今回の“D3Xが90万円”のショックほどのことはなかった。1Ds Mark IIIの場合、1Dsからもともとそれくらいの価格だったから、そんなもんかな、とすでに感覚が“マヒ”してたのかなあ、なんて気もしないでもない。1Ds Mark IIIと冷静に比較すれば、D3Xが90万円、であることだけに“過剰反応”して、D3Xの評価軸をズラしてしまうというのも“大人げない”かな。
 はっきり言えば、1Ds Mark IIIもD3Xもプロのための「業務用カメラ」でありまして、ドシロートが (あ、ごめん) ああのこう言ってどうのこうの、のレベルのカメラではない (いや、なに言ってもいいんだけどね別に)。

 手元にある1Ds Mark IIIと見比べてみたり(ほんの少しだけど)撮り比べたりしたけれど、その画質はいろんな面で1Ds Mark IIIを越えているわけだから ―― とにかくD3Xの解像度というか解像描写力がすごいね ―― キヤノンの1Ds Mark IIIの価格のことを考えればD3Xの90万円は、まあそんなもんじゃないの、かなあと思う。


 でもしかし90万円は90万円であって“ショックな価格”であることには違いない ―― とくに、いまこの時期にはね。
 D3Xが90万円、にショックを受けた理由はいくつか考えられる。D3XのベースとなっているカメラはD3で、D3はといえばいま現在の実販価格が安いところでは40万円ぐらいになっている。なのに、なんでD3Xが90万円もするの、というのが1つ。もう1つは、ソニーのα900が基本的には“同じ”撮像センサーを使っているのにそちらは約30万円。なのに、なんでD3Xが90万円もするんだよお、というもの。さらに、撮像センサー以外は、そのほとんどはD3そっくりそのままで、ゴミ取り機構のなくD3とそっくりそのままでやってきて、なんでD3Xが90万円なの、というのも価格に驚き、不思議に感じる理由ではないだろうか。

 それにしても、D3Xが出てくるのが少し遅かったんじゃないのかな。D3が発表されたときに、すでにD3Xが予定されていることは「暗黙の了解事項」だった。問題は、いつ出てくるか、だったわけだが、ぼくは今年の初夏とにらんでいたが、結果的に大はずれ…。D700やD90の発売などで開発陣もそうとうに忙しかったんでしょうね。