美唄市我路町

リコー・GR DIGITAL
 「タナカさんの愛用のコンパクトデジタルカメラはなんですか?」と昨日、とあるカメラメーカーの人から尋ねられて、はた、と返事に困った。いちおう、社交辞令もあってそのメーカーの機種の中からお気に入りの一台を探してそれを言うつもりだったのだけど「愛用のカメラ」って言葉にひっかかってウマい応えができない。ましてやコンパクトデジタルカメラは毎日のようにあれこれ機種を変えて使っているぐらいで、特別の一機種だけをこてこてに使いこなすということもない。
 でも待てよ、と、思い浮かんだのが、そうだGR DIGITALがあるじゃあないか。そのメーカーのカメラではないけれど「そうですねえ、リコーのGR DIGITALですかねえ…」と答えたけれど、その人は少しがっかりしてそして意外だったらしく「なぜですか?」と重ねて聞いた。「いやあ、ナンとなく…」とかなんとかぶつぶつと返事をして誤魔化してしまったけど、すみませんでしたねえ。じょうずな言い方ができないのだけれど、このGR DIGITALは媚びてないところがぼくは好きなんだよなあ。


 我路の町を知っていますか、あなたは。
 と、ぼくはエラそうに言えた義理ではない。ぼくはまったく知らなかった。その町にGR DIGITALを持って行った。いや、たまたま連れて行ってもらったのだけれど、我路という町の名前にもしびれたが、その町の様子にもしびれた。一日にたった一本しか来ないバスの時刻表を見て驚いたりもした。もうすでに廃坑となった三菱美唄炭坑に隣接した町で、数十年前の賑やかな時期には数千人の人口があったそうだが、いまはうたかた。たった40数名の住人しか残っていない。町の ―― 町とはとても呼べないような場所なのだけど ―― あちこちには草ぼうぼうになり崩れた廃屋が何軒もある。その、まるで廃村になったような町を数時間歩き回ったり、その先の美唄炭坑跡を見に行ったり、我路の町から美唄市に向かう途中にある彫刻家 安田侃(かん)の博物館 ―― ここがまた素晴らしい ―― を見たり、と初夏の北海道を堪能してきましたよ。あちこちに案内してくれた人たちに感謝。

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