天こ盛り

富士フィルム・ FinePix F200 EXR
 繰り返すけれど、ほんと、使いこなしの難しいコンパクトカメラだ。機能を“天こ盛り”しすぎているからだろうか。だから、このF200EXRをうまく使いこなそうとするなら、とにかく自動撮影モードを活用しカメラにお任せして撮るのがイチバンだと思う。

 F200EXRには、露出モードとして、「完全オートAE」、「EXR AE」、「プログラムAE(P)」、「SPシーンポジションAE」、「ナチュラルフォトAE」、「高感度2枚撮りAE」、そして「マニュアル露出(M)」モードなどがある。この中で、ぼくがおもに使用したのはP/MモードとEXRモード。で、そのモードを選んで、さて、F200EXRの“ウリ”の機能を使ってみようとすると、これが思ったようにウマくいかんのだ。
 “ウリ”の機能とは、「4つのEXRモード4種類」 ―― EXRオート、高解像度優先、高感度低ノイズ優先、ダイナミックレンジ優先。「フィルムシミュレーション5種類」 ―― PROVIA、VelVia、ASTIA、白黒、セピア。そして「ダイナミックレンジ5種類」 ―― AUOT、100%、200%、400%、800%、である。これらの組み合わせが自由にできない。あちらを選べば、こちらが選べない…。


 たとえば、露出モードの「EXR」を選べば、4つのEXRモードのうちどれでもが選べる。このとき、フィルムシミュレーションの5種類も、同時に選んで組み合わせて撮影することができる。ここまではよろしい。
 しかし、5種類のダイナミックレンジは、EXRモードの中のダイナミックレンジ優先モードを選んでおかないと設定ができない(メニュー画面でその設定がブランクになる)。
 P/Mモードを選んだときには、なぜか、4つのEXRモードが選べなくなってしまう。フィルシミュレーションは5種類すべてが選べるが、ダイナミックレンジモードの目玉である800%は設定できず、最大400%までしか選ぶことができない。このシーンは800%の広ダイナミックレンジで撮りたい、そう思うのであれば、露出モードは「EXR」、EXRモードは「ダイナミック優先」、そしてフィルムシミュレーションの「スタンダード」を選んでおかないとダメ。

 つまり、かくかくしかじか ―― ぼく自身が、ますます混乱してしているので、図表を描いてそのメモを見ながらこれを書いているのだけど ―― F200EXRは機能が天こ盛りで、それをガツガツとみんな食ってしまおうとすると、どこから、どんなふうに食えばいいのかと茫然自失としてしまうような、ま、そんなカメラなんだけど、でも、食ってみれば、それがなんともウマいカメラでクセになりそうで困った…。