スーパーiフラッシュ、素晴らしいぞ

富士フィルム・ FinePix F200 EXR
 フジは、ムカシから内蔵フラッシュの調光制御がウマかった。フィルムカメラの時代には「DP(デジタル・プログラム)方式」とよんでいたフジ独自のフラッシュ発光コントロールを搭載していた。
 このF200 EXR以前の機種は、DP方式をさらに進化発展させた「iフラッシュ」を搭載していて、たとえばライトアップされた建物を背景にして人物フラッシュ撮影するときの定常光とストロボ光とのコントロールが絶妙でウマかった。
 ところで、ハナシは少しワキにそれるけど、「定常光」というのは、ストロボ光は瞬間的に光るが、太陽光や電灯光などは常時“光って”いるので、ストロボなどの瞬間光に対してそれらを定常光とよび習わされるようになった。ストロボ撮影でもっとも難しいのが、この瞬間光と定常光の制御バランス。基本的な制御方法は、瞬間光の光量コントロールは絞り値でおこない、定常光の露出コントロールはシャッタースピードでおこなうことなのだ、が、そのような撮影テクニックのハナシを詳しくしてられないので次に進む…。


 さて、フジのそのiフラッシュのストロボ制御をさらに進化させて、新しく“スーパーiフラッシュ”としてF200EXRに搭載されている。このストロボ撮影機能が、タイヘンに優れている。他社のそれとは雲泥の差といってもよい。やや大袈裟な評価だと思われるかもしれないが、このスーパーiフラッシュの撮影機能のためだけにF200EXRを購入してもイイんじゃないか、と、それくらい良いんですよコレが。
 ナニが凄いって、近接ストロボ撮影での写りの良さだ。定常光とのバランスが難しい暗い場所でのマクロ撮影したときも素晴らしい写りをする。メイン被写体が適正露出であることはもちろんのこと背景とのバランスが、これが絶妙なのですよ。広角側のマクロ至近距離は5cm。その最短撮影距離5cmでストロボ撮影をしても(上の写真)、まったく白飛びしないうえに、電灯光で定常光で照明された背景もキチンと写る。不満はただ1つ。フラッシュ発光部の位置がグリップ側にあって指にかかることがある点だ。

 その制御メカニズムについては「いっさい極秘」だそうで、フジはヒントも教えてくれないのだが、なんとなく、ぼくにはその秘密の手がかりが掴めなくもない。ストロボ光と定常光の調光は、絞り値、シャッタースピードに加えて、距離情報、発光光量(ここがミソ)とISO感度もその制御パラメーターに加えることができる。その“解明”はメーカーの技術者が少し調べればすぐにわかることでしょう。ぜひ、がんばってフジのスーパーiフラッシュの内容を解明して、F200EXRとそっくりとは言わないけれど、フジに負けないほどのフラッシュ制御機能を搭載するようにしてくださいね。