リコーのダイナミックレンジ拡大機能

リコー・CX1(試作機種)
 リコーはおもしろい(興味のある)カメラを、“シラフ”の顔をして、つぎつぎと出してくる。この新しいネーミングの「CX1」もそうだけど、新シリーズのカメラかと思いきや、 R10の後継機種だがR11とせずに、しらーッと、CX1としたことも、いかにもリコーらしい。
 ごく短期間だけど先日、少し使わせてもらった。ボディの外観スタイルはR8やR10とそっくりなんだけど ―― カメラのデザインはR8がいちばん良いと思う ―― 従来のRシリーズとははっきりと違う機能や機構がいっぱい入っております。
 以下、カンタンに言うと、1つは、1/2.3型の910万画素CMOSを採用していること。リコーはなにも教えてくれないが、たぶん、カシオのEXILIMシリーズ、サンヨーのXactiのHD2000が使っているモノと同じだろう、ソニー製か。このほか、コンパクトカメラに1/2.3型クラスのCMOSを使っているのはキヤノンのPowerShot SX1があるけれど、このCMOSはキヤノン自社開発(と、言っている)。小さなサイズのCMOSは、今後、コンパクトカメラの撮像センサーの主流となるのは確実で ―― いまは、ちょっとある事情があって各社とも採用に踏み切れないようだけど ―― CMOS採用になれば、いままで「不可能」だったことがいっきに解決して撮影機能は飛躍的に広がるに違いない。その証拠に、カシオの新しい撮影機能の数々を見ればわかるし、そう、このリコー・CX1の新しい撮影機能もCMOSならではのものだ。
 …カンタンに、と言ったにもかかわらず、また、くどい話を続けてしまった…。


 CX1の注目する撮影機能としては、最大で12EVもの ―― この数値の解説は省略、詳しく述べれば、また話がくどくなる ―― 広いダイナミックレンジの画像が得られる「ダイナミック拡大」の機能を備えていること。フジのFinePix F200EXRと“似た”ところも多々あって、両機種を撮り比べてみると(少しだけ試してみた)いろんなことがわかって、じつにじつにおもしろかった。
 そのほか、「マルチパターン・オートホワイトバランス」モードというまったく新しい概念のAWBモードや、3.0インチのVGA92万ドットの液晶モニターを採用しているし(コンパクトで3.0インチのVGA・LCDは“初”かな)、そして最大画像サイズで最高4コマ/秒の連写ができるほか、60コマ/秒(2秒間)や120コマ/秒(1秒間)の高速連写ができたり、それを新しいファイルフォーマットのMPFで1ファイルとして記録したり、そこから静止画像を自在に抜き出したり、「マルチパターンAF」機能というのもあって、7コマの自動ピントズラし撮影ができたりもする。

 ま、これらの機能も含め、機会が合れば順々にお話ししていくつもりではありますが、ところで、このCX1なんだけど、いま、誰でもが手にして動作確認することができる試作カメラが「たった一台だけ(リコーの話)」ありまして、それは銀座四丁目の角にあるRING CUBEの8階だったか9階だったかに置いてあるんですよ ―― ぼくはたまたま、数日前にRING CUBEに行ってソレを「発見」しました。「ダイナミックレンジ拡大」と「+標準画像撮影」を合わせて設定して試し撮りしてみると、おっ、と驚くことでしょう。