オリンパスらしさとは ―― その2

オリンパス・μ TOUGH-8000
 TOUGH-8000のバッテリー充電、あれこれの話の続編。その2。
 8000はバッテリーをカメラに入れたまま、付属の専用ACアダプターを使って充電するという方式。でも、それだと充電中はカメラの操作がいっさいナニもできなる。充電中にカメラ操作しようとすれば別売のアダプターなどを買わなくちゃならず、それが決して安くはない、困るよなあ、という話でした。

 ところが、TOUGH-8000の充電方式には、ACアダプターや充電器を使用するほかにもう1つあって、こちらは別売のアダプターを必要としない。同梱されているUSBケーブルを使う。
 そう、カンの良い人は、もうおわかりになったと思うが、PCとカメラをUSBケーブルでつないでバスパワーで充電ができる ―― 携帯電話などでは珍しくもナンともないが、カメラとしては大変に珍しく、ぼくが知っている限りでは他にはない。充電時間はAC充電に比べると長くなるそうだが、でもUSBケーブル経由で充電ができるというのがおもしろい。USB経由でPCに画像転送した後、そのまま充電もやってしまえる、便利。
 だがしかし、です。ここからが、オリンパスのおちゃめなところで、USBケーブルを接続して充電をしようと所定の手続きをすると、突然、液晶画面に「ケーブルを抜いてください」と警告が出る。えっどうしたんだっ、と不安になって使用説明書をよく読む。すると ―― その警告が出ても気にせんかてよろしおす、そのまんまで充電ができまっせ、というようなコトが書いてある。そんなことなら、ヘンな警告なんぞ出すなよ、と文句の1つも言いたくなりますやないか。
 追加情報・USB充電方式でも、もちろん受電中は携帯電話とは違ってカメラの操作は一切なにもできません。


 TOUGH-8000が、たかがバッテリーの充電でこんなにも多様な方式を採用しているのか、というのにはそれなりの理由がある。

 カメラ底部のバッテリーとxDピクチャーカードを取り出すためには蓋を開け閉めしなくてはならない。蓋には防水のためのゴムパッキンが施されているのだが、しかし、ここは大変に重要でデリケートな部分。ごくごく小さなゴミや砂などでも、それを付着させたまま閉じてしまったりすると、強い水圧がかかったときにそこからカメラ内に水が入り込まないとも限らない。オリンパスとしては、できるだけバッテリーメディア蓋を開閉してもらいたくないのだ。
 そこで考えたのが、ボディ横の小さなUSB端子を使って充電をしたり画像をPCに転送するという方法だった。蓋のサイズが小さいほど水の侵入リスクは少ない。USB端子の蓋は小さくて構造もシンプルなので開閉によるゴミ付着のリスクも少ないからだ。ヘビーデューティーなマッチョなカメラだと思われているだろうが、意外とデリケートな部分もあるのだ。

 ただし、ここで1つ2つオチがあって、同じ防水防塵・耐衝撃・耐低温のTOUGH-6000のほうはといえば、8000とは違って従来通りの同梱されたバッテリー充電器を使っての充電をする。USBバスパワー充電ができる機種は、オリンパスのカメラでは、そうです、このTOUGH-8000のただ一機種だけ。USB充電はとても便利で、すべての機種でできるといいのにと思うのだけど、ま、このへんの考え方が、じつにオリンパスらしいよなあ…。