たかがレンズキャップのごときに

ペンタックス・K-m + DA15mmF4 Limited
 落とすと、カラン、コロン、とアルミ材の金属音のするレンズキャップ。その裏側の目立たないところに柔らかな植毛布が貼り付けてある。キャップをしたときにキャップ裏側が15mmレンズの表面に触れるわけでもない。あたりまえだが反射防止のためでもないし、ムダといっちゃあ、こんなムダなもんはない。非合理的な植毛布。
 だが、しかしですぞ、たかがレンズキャップの、その裏側に丁寧に植毛布が貼り付けてあるのを見るだけで、ものすごく贅沢な気分になる。たったこれだけのことで、とても良い写真が撮れそうな幻想をいだく。ペンタックスはムカシから、こうした人の心をくすぐる術があって、それがうまい。
 そしてもう1つ、たかがレンズキャップのごときに、でありますが、うーむソコまでやるか、とうならされたことがある。レンズキャップのおもて面にPENTAXのロゴが控えめに刻印されているのだが、レンズキャップをねじ込んでレンズにセットすると、そのPENTAXロゴが、いつも必ずピタリっと水平になる。こうしたねじ込み方式では、ほんのわずかねじ込みネジのスタート位置がずれるだけで締め込んだときPENTAXのロゴはすぐに傾いてしまう。


 いったいどーゆー具合になっておるのか。
 じつは、出荷するときに、1本づつレンズに一枚づつレンズキャップをセットしてみて、PENTAXのロゴが水平になるように「調整」の作業をしているというのだ。つまり、レンズとキャップは一体セットのオリジナルの組み合わせになっていて、もしレンズキャップをなくしてしまって、もう一枚、別途入手してそれをレンズに取り付けたところで、PENTAXのロゴは必ず水平になるとは限らない。ああ、なんというムダ、しかしなんという小さな感動。
 それにしても歪曲収差の目立たない超広角レンズだなあ。

 アスキー新書の『「デジタル一眼」交換レンズ入門』を抽選プレゼントの企画をやってますよ、とのお知らせをしましたが、申し込み期日は本日、10日の23時59分にて締め切りとなっております(昨日、気がついた…)。プレゼントご希望のかたは、本日中にご応募ください ―― プレゼントの数が少ないですが、もしハズれたら買ってくださいね。応募要領はここ