F2.8の14mmか、小さくシャレた15mmか

ペンタックス・K20D+ DA15mmF4 Limited
 この15mmF4レンズの発表と発売を、悩ましい気持ちで眺めておられる人が多いのではないかと思う。それはDA14mmF2.8のレンズを持っている人で、15mmに限りなく魅力を感じてはいるけれど、さて、いまココにある14mmをどうすればよいか、無駄になってしまわないか…。
 その気持ちは、ぼくにも痛いほどよくわかります。だから、ぼくはすぐさま、14mmレンズユーザーの気持ちを代弁してペンタックスのレンズ企画担当者に「いったい、ど、どゆーことなんだ、14mmF2.8をどーすればイイというんだ」と、つめよりました。しかし、くだんの企画担当者は、「14mmはF2.8の大口径です、15mmはF4で一絞り暗いですが、小さい、かっこいいです、ケースバイケースで使うというのも、うふふふ、イイじゃないですか」と笑って、まんまとごまかされてしまった(少し脚色…)。
 確かに、かっこいいし、小さい。K20DよりもK-mにセットすると、ますます魅力的に見えてくる。ほら、こんな具合です。K-mのホワイトボディに取り付けてみると、FA Limitedのようなシルバーも欲しくなってしまい、どうも、ペンタックスの術中にハマりそうで、いかん、いかん。


 描写はとても素直。23mm相当の超広角だけど、そんな超広角のレンズを使っているとは思えないほど扱いやすい。ディストーションも少ないし、ディフォルメーションも少ない。ボケ味は ―― そう、このレンズの最短撮影距離は18cmと、とても短い、ちなみにキヤノン14mmが25cm ―― 後ボケは少し騒々しい感じもするが(最短時の開放絞り値)、それに対して前ボケのほうはとてもナチュラルで気持ちよくボケる。だからだろうか、被写体にぐんぐんっと寄っていって撮っても、周囲の様子がとても素直な感じに写る。
 デジタル時代になって、レンズの描写傾向がハイコントラスト化してカリカリパリパリのレンズが多い中で ―― 皆んなが悪いんだぞ、解像力が不足してるだなんて、やいのやいの言うもんだからコントラストを強くして“見かけ上の解像感”を上げるようにしているのだ ―― しかしこの15mmの描写は(どちらかと言えば)柔らかめ。ぼくは柔らかめの描写が好き。

 さて、ところで例のぼくの新刊、アスキー新書の抽選プレゼントですけれど、なんと370名近い人たちが応募してくださったそうで、ありがとうございました。厳正に抽選をしたそうです ―― どうするのかと思っていたら、乱数を自動的に発生させるソフトを使って5名の当選者を決めた、情状酌量いっさいなしとのこと ―― 選に漏れた人、恨まないでくださいね(と、編集担当者・大島さんからの、ぼくが代弁)。当選された5名の人にはお送りする本と一緒に、ぼくが以前、写真展をしたときに作ったクルマの「写真はがき6枚セット」をオマケしておきました。