CX1のダイナミックレンジ拡大

リコー・CX1
 というわけで、PIEのハナシはひとまず横に置いて、CX1の「ダイナミックレンジ拡大」機能について ―― そうそう、そういえばリコーは、国内のカメラメーカーとしては唯一(おそらく)、PIEには不参加なのですよ(ナンでだろうか)、だからPIEに行ってもリコーのカメラはもちろん、CX1を手にして見ことはデキンぞ。

 ダイナミックレンジ拡大は、その効果が「微弱」、「弱」、「中」、そして「強」の4段階から選べる。微弱が約1EV、弱が約2EV、中が約3EVで、強が約4EV程度ダイナミックレンジを広げる。おもに、ハイライト部の階調描写幅を広げるのに効果があるが、シーンによってはシャドー部も少し広がる。4段階あるうち、おすすめは弱か中。強は、ばっちり素晴らしい効果が得られるシーンもあるが、あちゃぁーと言うような結果になるシーンもあって、相当にハイリスク。使いこなしが大変に難しいのだが、アタれば他に類をみない好結果が得られる。


 たとえば、撮影するシーンによっては、ホワイトバランスがバラつく、ことがある。ハイライト部がグレーに転んでしまう、こともある。露出が不安定になる、ことがある。ハイライト部からシャドー部の“つながり”部分でトーンジャンプがおこる、こともある。ブレる、ことがある。もちろん、これらの現象が必ず起こるとは限らないが、なかでも「ブレ」には要注意だ。
 CX1のダイナミックレンジ拡大は、ごく簡単にいうと露出を変えて2回撮影してそれをカメラ内で合成処理をして階調幅の広い画像を生成している。2回露光をするときにわずかだがタイムラグがある。その「瞬間」にカメラや被写体が動いてしまうと画像がズレて写ってしまう。2回露光をするタイムラグは約50ミリセコンド(1/20秒)。明るいシーンで高速シャッタースピード撮影をしても、実質的には1/20秒の低速シャッタースピードで撮影していることと同じなので、ブレには細心の注意を払って撮影する必要があるというわけであります。