お知らせ

フジフィルム・FinePix F70 EXR
 アスキー新書の「デジタル一眼」シリーズの3冊目として、今回は「撮影術入門」のタイトルで出版することになりました。その、お知らせ。
 “ちょっとイイ写真”を撮るための、基本とヒントを中心にページを構成している。こんなシーンを撮影するときには、このようなことに気をつけてフレーミングしたり、露出やピントを決めるといいですよ、といったような、やや初心者の方々に向けた内容だ。カラーページをたくさん用意してもらい、比較の写真なども含めて約130点ほどあります(イイ写真ばかりじゃありませんが…)。
 というわけで、5名のみなさんにこの本をプレゼントしましょうよ、と編集担当の大島さんが用意をしてくれました。応募方法や締め切り日などはこちらのブログをご覧ください。

 さて、F70 EXRには「ぼかしコントロール」のほかにも、もう1つの注目撮影機能があって、それが「連写重ね撮り」である。こちらは4コマの連続多重露出をして画像を重ね合わせ、「ノイズの少ない高感度画像」を作り出すというもの。簡単に言えば、画素多重補間処理することで(隣り合った複数の画素を“1つ”と見なすことで結果的により多くの光が得られる)、ノイズの少ない適正な露出の画像を作り出すというもんです。これによって、ISO1600相当の高感度で撮ってもノイズレスな画像が得られる。似たような手法はカシオやソニーのカメラでもおこなっているが、フジの優位性は、もともとノイズの目立たないスーパーCCDハニカムの撮像センサーを使ってこうした処理をおこなっていることですね。


 「連写重ね撮り」のISO1600と、通常ワンショットのISO1600を比べてみると、確かにノイズレスであるし、他のカメラのようにノイズリダクションを強くかけることによる解像感の低下もそれほど見られない。いちおう、 ここ に比較の写真を置いておきます。空の部分をよく見比べるとノイズの具合がわかる…かなぁ(左が連写重ね撮りISO1600、右が通常ISO1600)。

 ただし現在のところ、この連写重ね撮りにはウイークポイントが1つ2つある。1つは、4コマの連写をするので動態被写体は“ズレ”て写ってしまうため、静止した被写体に限定されることだ(画像をウマく重ね合わせてくれるので多少の手ブレは気にしなくてもよい)。もう1つのウイークポイントは、画像サイズが小さくなってしまうこと。約1000万画素の高画素カメラではあるが連写重ね撮りをすると、半分の約500万画素の小さな画像になってしまう(ぼかしコントロールのときも同じ)。画素加算処理をするからには仕方ないことだ。

 でも、このことは見方を変えれば、1000万画素の高画素カメラだからこそ500万画素のサイズにとどめることができたわけで、これがもし、500万画素のカメラであれば同じ処理をしてノイズレスの高感度画像を得ようとすると、たったの250万画素の小さな画像サイズになってしまう。すなわち、このことが高画素化のメリットの1つで、これに限らず、高画素化することでもっともっと多様で先進的な撮影機能を盛り込める。馬に念仏のように低画素でいいんだ、といつまでも言い続けていると、デジタルカメラの“夢の進化”にブレーキをかけてしまいかねないですよ。