キヤノン初のタッチパネル・その2

キヤノン・IXY DIGITAL 930 IS
 やはりなんと言っても、この930ISの最大のセールスポイントはタッチパネル操作を利用した「タッチフォーカス」だろう。被写体にカメラを向けて、ここにピントを合わせて撮りたい、そう思った部分に指先でタッチするだけでAFフレームがソコに重なり、あとはシャッターボタンを押し込めばソコにピントと露出を合わせて写真が撮れる。
 そう、これだけなら、すでに他のメーカーのカメラでも同じようなことができるけれど、930ISが違うのは、タッチしてAFフレームを重ねてシャッターボタンを半押しすると、被写体が動いてもAFフレームがするするっと、それに応じて動いてAF追従し続けてくれる。被写体が左右に移動しながらカメラ側に近づたり離れたりしても、いつシャッターを切ってもピントも露出も合った写真が撮れるというものだ。人が早足で近づいてくるぐらのスピードなら上半身アップになるまでAFは追従してくれる。実際にやってみると、ほほーっ、と少し驚くほどの、正確にピントの合った写真が撮れる。


 ただし、このタッチフォーカスを活用して撮影しようとすると、いささか“ややこしい”設定が必要となる。ここが、ややネック。
 まずメニュー画面で、AFフレームを「顔優先AiAF」にして、さらにサーボAFを「入」に設定をしておかねばならない。必須条件。動く人を撮る、駆け回るペットを撮る、走るクルマを撮る、など被写体に関係なく「顔優先AiAF」を選んでおかないとタッチフォーカスによるAF追従してくれないので注意だ。
 こうしてようやく、撮りたい被写体にタッチする。と、小さなフレームが出てくる。そこでシャッターボタンを半押しするとフレームがブルーに変わる。これでスタンバイ、用意ができた。シャッターボタンの半押しをしていれば、あとは被写体が前後左右に動いてもブルーのフレームは被写体を追い続けてくれる。ちなみに、この機能を利用すれば、風に揺らいでいる花でもフレームは追い続けてくれピントの合った写真が撮れる。

 930ISのシーンモードには、「キッズ&ペット」というモードがある。こどもやペットが誰にでもカンタンに撮れるモード。ぼくは当初、てっきり、このモードを選択すると、自動的に「顔優先AiAF」と「サーボAF」にセットされてタッチフォーカス撮影ができるものだと思い込んでいたのだが、あにはからんや、メニュー画面の中を探して自力で設定しないことには930ISの最大のセールスポイントが活用できないのだ。せっかく素晴らしい撮影機能を備えているのに、なぜ、こんなにも敷居を高くしているのだろうか、そのへんのところがよくわからないよなあ、もったいないよなあ。