京都・三条大橋のたもと

ペンタックス・K-x+DA 15mmF4 ED Limited
 さて、ミドルクラス並のK-xの“高い実力”を探ってみるときに、第一に挙げていいのは撮像センサーと連写速度ではないだろうか。

 撮像センサーは有効画素数が約1240万画素のCMOS(ソニー製)で、これはといえば、すでにニコンD90やD5000などに使用されているものと同じ ―― そう言えばD300やD300sにも“同じ”もの使用されているが、こちらは読み出し速度を高速にするためにそこだ少しけカスタマイズされている、なおどうでもいいことなんだけど、それらニコンの機種は有効画素数が「約1230万画素」と公表されているが、これはリングピクセルの数え方がペンタックスと異なるだけの話でセンサー自体はまったく同じと考えてよろしい。

 ともかくこのセンサーは“その道”ではつとに定評のある優れもので、とくに高ISO感度でノイズも少なく、低感度から高感度まで平均して高画質を保っている。さらに、高ISO感度のノイズレベル“だけ”に限って見てみれば、上位機種のK-7のそれよりも(同ISO感度で比べれば)明らかにK-xのほうが低ノイズなのだ。そのノイズの目立ち具合は、撮影シーンによってはISO感度で「1.5EVから2EV近く」も差が出ることもあった。


 だだし、高ISO感度の画像が低ノイズだからといって、そのことだけをもって「K-7の画質のほうが劣る」と短絡的に判断してはいけない ―― といっても、そのような単純反応をして画質評価する人がじつは多いんだけどね、まったくもって情けないよ。ちなみに、K-xの画質かK-7の画質か「どちらが好きか?」と尋ねられれば、迷わず「K-7のほうが好き」と応える。さらに、「どちらの画質が良いか?」と問われれば、K-7のほうが「良い」とぼくは自信を持って言い切れる。むろん明確な理由(理屈)があっての話だけど、しかし、もうそんなことをいちいち、ここで説明するのはめんどう、興味があるんなら勝手に自分で調べなさい。

 そもそも画質の評価するというのはですよ、まずレンズ性能のファクターを抜き去っておいてから、純粋に画像そのものの階調描写性能やコントラスト、色調、シャープネスとその様子、つまり画づくりの技術ですね、それらを総合的に見て判断をしなきゃイカンもんです。ノイズがあるかないか多いか少ないか、なんてね、サルでも三歳児でも見ればわかる。それをですよ、エラそうに「高感度でノイズがあるから画質が悪い」と言い、挙げ句の果てに「だから、だめなカメラだ」と言い切っているサル以下の人もいるようだけどね。

 連写速度は、この価格のクラスのカメラとしては堂々たるスペックといってよい約4.7コマ/秒の高速で、これが実際に撮影してみればじつにシャキシャキ撮れて気持ちがよい。ペンタックス独自の撮像センサーをシフトさせる手ブレ補正の補正効果もK-7とほぼ同じ。ライブビュー撮影もできるし、HD動画の撮影も可能だし、色収差やディストーション補正などの機能も備えている。K-7とまったく同じカスタムイメージの設定機能もある。ペンタックスが得意とするデジタルフィルターの種類もじつに多種多彩だ。バッテリーは単3型乾電池を使用し、(たぶん)レンズ交換式デジタル一眼では“世界唯一”の機種だろう。
 ボディサイズは小さいし軽い。発表会ではペンタックスがおもしろい比較たとえをしていたが「大きさはハガキよりも小さく、重さはペットボトルとほぼ同じ」なんだと。機能と性能、交換レンズの拡張性などを考えれば、現在のビギナークラスのカメラの中では、お買い得感、トップクラスと言っていいだろう。

 だがしかし、実力はミドルクラス並みとはいえ、万々歳のカメラではない。どんなカメラも多かれ少なかれあるものだけど、K-xもまた、これだけは言っておきたい多少の欠点、というか不満点もあり、うん、それについては長くなるので後日に。