京都・妙心寺の境内

ペンタックス・K-x+DA 15mmF4 ED Limited
 K-xのAFセンサーは11点測距のSAFOX ?で、11点のうち中央部の9点はクロスタイプセンサー。これはK-7のSAFOX ?+と基本的には同じ。AFのエリア選択モードはK-7のほうが、11点の自動選択モードのほか、任意の1点を選択するセレクトモード、そして中央1点固定モードの3種類であるが、しかしK-xでは、それらに加えて新しく中央部の5点の自動選択モードも追加された。ぼくとしては、この5点自動選択モードが魅力的で、K-7にもぜひ、と思うのだけどファームウエアのアップデートだけではちょっと無理そうな気もして、いささか残念。

 AFの基本性能としては(小さな違いはあるけれど)K-7もK-xも同じであるが、ただし、決定的に違う点が1つある。それはスーパーインポーズの表示機能だ。AF測距すると測距フレームが赤く点灯して、ピントを合わせたポイントを示してくれるのがその機能。これがK-xにはない。だから、AF測距しても画面の「どこ」でピントを合わせているのかがさっぱりわからない。ないんだから、いまさらどうのこうの言っても詮無いことだけど、そもそもですぞ、今どきのデジタル一眼でスーパーインポーズの機能を持たないカメラなんて、アンタ、このK-xぐらいじゃないの、とボヤきたい。


 もともとスーパーインポーズの機能がなくてあれだけブーイングがあったK-mのボディをそのまま流用した時点でペンタックスは覚悟を決めていたのだろうけど ―― もしその機能を新たに追加しようとするとボディの構造を大幅に変更しなければならず、そんなことならハナからK-mボディ流用なんて毫も考えなかっただろう ―― だったらですぞ、スーパーインポーズがなくても少しでもピントポイントがわかるような、コストも手間もかからない「工夫か努力」をすべきではなかったのではないか。そこがいちばんの不満なわけだ。
 たとえばの話だけど、ファインダースクリーン上に11点の測距ポイントの位置がわかるように、小さなドットでもいいからポイント表示しておいてくれれば、それが手がかり足がかりになるじゃないですか。すっぽんぽんのなにもなし、だから、どこを頼りにピントを合わせていいのか、ちーっともわからんというわけだ。

 でも、ないものはしょうがないので、こちら側、使い手側が、工夫をしてできるだけ正確にピント合わせをするように努力しなければならない。その1つの方法は中央1点のスポットAFにして、AFロックをしながら撮影をすることだ。なお、余計なお節介かもしれないが、K-xでは、よほど被写体状況を見極めてからでないと11点セレクトAFモードを選んではいけません。

 というわけで、いま京都でいちばんのおすすめスポットは、右京区花園にある妙心寺。一般の観光ルートから外れていて、境内は広くて静かでのんびりとしている。その境内には40近くの塔頭(たっちゅう)寺院があって一角はまるで塔頭の団地のようだ。その寺々の間を縫うように、だれひとり歩いていない細い石畳の道が右に左にどこまでも続く。そこの白壁の角を曲がったとたん、刀を持ったサムライに出くわしそうな、そんな雰囲気があってぼくが大好きな場所であります。