六本木ヒルズのライトアップが始まったね

キヤノン・EOS 7D + タムロン・SP AF 17?50mmF2.8Di II VC
 上記のレンズ名はこれでも“部分省略”していて、正式名称は「SP AF 17?50mmF2.8 XR Di II VC LD ASPHERICAL IF」とじつに長々しい。
 「SP」はスーパーパフォーマンスのことでタムロンの高性能レンズにつく冠(かんむり)イニシャル。「AF」は文字通りオートフォーカス対応レンズの意味。焦点距離と開放F値につづく「XR」は、高屈折率ガラス(Extra Refractive Index)レンズを使ったレンズであることを示す。「Di II」はAPS-Cサイズ相当の撮像センサーを使用するデジタル一眼専用レンズのことでタムロン独自のネーミング。ちなみにデジタルカメラに最適化したフルサイズ用レンズは「Di」としている。「VC」はタムロンが独自に開発した手ブレ補正機構(Vibration Compensation)の略、「LD」は異常低分散ガラス(Low Dispersion)レンズのこと、「ASPHERICAL」は非球面レンズのことであり、「IF」はインナー(インターナル)フォーカス方式を採用していることをあらわしている。
 さぁどうだ、勉強になったでしょう。

 実際にはこんな長ったらしいレンズ名称を口に出していったり書いたりするのはいくらナンでもめんどうであることは、当のタムロンもわかっていて、だからタムロンのどのレンズにも、短くて簡潔な「モデル」名称を別に持っている。この17?50mmズームは「B005」という。タムロンの社員はもちろんタムロンレンズに詳しいユーザーは、この「モデル名」を使うことが多く、ぼくのように門外漢はモデル名で言われたって、はて? さて? と戸惑うばかり。


 以下、タムロンにならってB005、についてだけど、このレンズには大きな特長が3つある。
 1つは、開放F値F2.8の「大口径」の標準ズームレンズに手ブレ補正機構を内蔵していること。手ブレ補正内蔵のF2.8標準ズームといえば、このB005のほかにはキヤノンの「EF-S 17?55mmF2.8 IS USM」ぐらいしか見あたらない。つまり、標準ズームレンズは小型化が優先され、大口径にするとそれでなくても大きくなる。さらに手ブレ補正機構を内蔵するとなると小型化することはいっそう難しくなる。多くのメーカーがこのクラスの大口径標準ズームに手ブレ補正を組み込まない(組み込みたがらない)のはそうした理由からだ。

 2つめの特長は、レンズの描写性能が優れていること。とてもシャープな描写をするし、F2.8の開放絞り値から使える実力を備えているし、ディストーションもF2.8大口径ズームにしてはよくおさえられている。とくに感心するのは逆光時のフレアーの少なさ。だから、シャドー部のシマリが良くクリアーで画像にメリハリ感がある。フードいらず、のレンズと言ってもいいかもしれない(でも、レンズフードはしないより、した方がいい場合もあるからね)。
 3つめは、タムロン独自開発の手ブレ補正機構(VC)が大変に優れていて、はっきり言ってめちゃくちゃ効くこと。1/8秒以下のスローシャッタースピードで、ここまで良く効くレンズ内手ブレ補正の機構を備えたレンズはほかにはほとんどないだろう、というほどに良く効く。