三条大橋から北を望む

リコー・GXR + 24?72mmカメラユニット(S10)
 GXRは「レンズ交換式カメラ」ではなく、「ユニット交換式カメラ」のシステムである。発表されたシステムは、現在のところ1つの「ボディユニット」と、2つの「カメラユニット」だけだ。
 しかし、このシステムが将来どんな展開をしていくのか、その一端は発表時にきちんと示していましたよね。レンズが付いたユニットだけでなく小型プリンターやスキャナ、通信アダプターなどなどのユニットと組み合わせることも可能だし、そうした製品の開発も考えている、と。さらに来春5月ごろには高速CMOSと28?300mm相当の高倍率ズームレンズを組み合わせたユニットも予定しているし ―― このCMOSは、たぶん、裏面照射型の例のやつだと思う ―― 「一年に2?3種類のユニットを発表していきたい」と。

 そんなことをリコーの湯浅プレジデントがぼくとの雑誌インタビューで答えていました(「デジタルフォト」2009年12月号)。さらにまた湯浅さんは、このシステムはオープンにしていきたい、参入したいメーカーがあれば(このシステムのコンセプトから大きく外れなければ)どしどし受け入れていきたい、といったようなことも話をしていた。
 ひょっとすると、今後、おもしろい、おおっと驚くような展開がある可能性だってなくもない。

 なお、その12月号デジタルフォトでは、GXRの開発者インタビュー記事もあるし、β版のGXRだけど、それで撮ったぼくの写真を見開きページで紹介もしている。いまは1月号が書店に並んでいて(ここでもGXRのインプレッションを書いているけど)、12月号は手に入らないかもしれない。
 もし興味のある人は(ナンだか宣伝めいてイヤだけど) こちらでどうぞ (Amazon)


 レンズが組み込まれたほうが「カメラユニット」で、これを「レンズユニット」とは呼ばない。理由は「カメラ」としての主要な機能や機構 ―― レンズのほかに撮像センサーと画像処理エンジン、そしてシャッター機構など ―― がこのユニットにワンパックされているからである。この「カメラユニット」は「ボディユニット」と、「スライドイン・マウント方式」により装着する。インターフェースは68ピンの電気接点を持つ端子。

 「カメラユニット」の1つが、焦点距離33mmF2.5のGRレンズと、撮像センサーにAPS-Cサイズ相当の1230万画素CMOSを搭載した「GR LENS A12 50mmF2.5 MACRO」である。33mmなのに50mmと、ちょっと紛らわしいネーミングであったり、「A12」といったわかりにくい記号があったりするが、これは「APS-Cサイズ相当の約12Mピクセル」のセンサーを搭載していることの意味で、さらに「50mm」は35mm判換算での画角を表している。
 このことは同じく、もう1つのカメラユニットであるところの「RICOH LENS S10 24?72mmF2.5?4.4 VC」にも共通した表記で、すなわち「S10」とは小型(スモール)撮像センサーの画素数約10Mピクセル ―― 1/1.7型1000万画素CCD ―― の意味である。また「24?72mm」は、実質焦点距離5.1?15.3mmのズームレンズと撮像センサーを組み合わせたときの35mm判換算の画角に相当するというわけだ。

 なぜ、こんなややこしい表記をしているかは(実は、まったくややこしくはないのだが)、考えてみればわかることだが、今後、どんなサイズの撮像センサーがカメラユニットに使用されるかわからない。フルサイズ判かもしれないし1/2.3型CMOSかもしれないしフォーサーズ判の可能性だってありうる。だから、ユーザーをヘンに混乱させないためにすべて「35mm判換算の焦点距離画角」に統一したというわけだ。