早朝の旭川市街を遠望

リコー・GXR + 50mmカメラユニット(A12)
 従来にないまったく新しいカメラシステムを作り上げたんだ、ということをエクスキューズにして考えれば、GXRシステムは相当に完成度の高い仕上がりだと思う。しかし、それは少しばかり「贔屓目」な見方で、カメラとして厳しく評価するとまだまだ不満点も多いし、今後、できるだけスピーディーに改善、改良を続けて欲しい。リコーが得意とするファームウエアのバージョンアップの方法でもいいのだが ―― ただ、リコーはこの「伝家の宝刀」をやたら抜きすぎるね、ときには、何事もないのにチラチラと「宝刀」を見せつけたり、「宝刀」を持っていることで慢心して物事に取りかかっている、ということもなくもない。これ、リコーに対してのもっとも大きな不満点です。イバった言い方だけど ―― 。

 で、改良してほしいその第一は50mmカメラユニット(A12)のAFですね。じつは、ぼくはGXRをだいぶ前から使わせてもらっていて、その当初のできあがりほやほやの機種でのAFはといえば、とてもとても満足できるものではなかった。でも、その後、リコーは地道に真面目にソフト面やハード面の改良を重ねてきて、ぐんぐんとAF性能が向上してきた。やればできるんだね、と思いましたよ。ということは ―― 以下はまったくぼくの想像なんだが ―― A12のAF性能はAFアルゴリズムを改良していけば、もっともっと良くなる可能性もあるわけで(とくにコントラストAFはソフトウエアの善し悪しによるところが大きいみたい)、だから、AF担当の開発の人、GXRを完成させてひと安心してるんではなくて、がんばって改良にこれ努めてくださいね。


 そのほかには、画像設定モードの考え方だ。他のメーカーの、たとえばキヤノンのピクチャースタイルやニコンのピクチャーコントロール、ペンタックスの画像仕上げなどと、GXRのそれは根本的に考え方が違う。ここがどうも引っかかる。どちらかといえば、GXRのそれはコンパクトカメラ向けのやや簡易的な仕様になっているのだが、他のメーカーのそれはもっと「手の込んだ」やり方をしてハイスペックなのだ。うーん、このへんの説明をするとややこしくなるので、以下省略。

 何人かのぼくの知人から、「ライカのレンズが取り付けられるような、レンズなしのマウントだけのカメラユニットがあるといいなあ」といった話を聞く。うん、そりゃあ、そんなもんができればイイよなあ、とぼくは返事している。でも、相当に難しいでしょうねえ、というのが本心。
 1つの難問はシャッターの機構をどうするかだ。あのカメラユニットの中にフォーカルプレーンシャッターの機構を組み込むことが、はたしてできるんだろうか。じゃあA12のようにレンズシャッター方式にすればいいじゃないか、とおっしゃられるのはフォーカルプレーンシャッター以上に難しいのをご存じない。もし、可能性があるとすれば撮像センサーシャッターか、偏光フィルターシャッターなどを利用する方法かもしれない。

 いやいや、デジタルカメラでは、ぼくなど凡人凡愚の考えも及ばない画期的な、素晴らしいことが起こりうる可能性だって大ありで、マウントカメラユニットだって、リコーをおだてたり応援していけば、あの人たち、何かやってくれるかもしれませんぞ。