ISO102400の超高感度

ニコン・D3S + タムロン・28?70mmF2.8 XR Di
 D3SのISO感度は「常用感度」としてISO200からISO12800までを設定している。さらに、感度拡張をすれば低感度側はISO100、高感度側はHi03?Hi1、Hi2、Hi3と選ぶことができて、Hi3では「ISO102400相当」の超高感度で撮影することができる。
 ニコンは「肉眼で見えないものまで写すことができる!」と豪語しているが、それはいくらナンでも言い過ぎだけど ―― 人間の眼で見えないものが写るわけない、眼をばかにするなよと言いたい ―― 。でも、ま、そのニコンのウレシい気持ちもわからないでもないし、とにもかくにも、こんな途方もないISO感度なんてフィルム/デジタルを問わずカメラ歴史上初の快挙であるから(すぐにその数ヶ月後にキヤノンEOS-1D Mark4が追いついてしまうけれど)、ご祝儀、としておきましょう。

 D3が同じように感度拡張してもISO25400相当までだったわけで、数値だけを比べれば約2EVぶん感度アップしていることになる。D3のISO25400相当の超高感度にも、相当に驚いたけど、D3Sはそれを“数倍アップ”したISO102400相当。


 ぼくは、ISO感度をチェックするときには、コンパクトカメラ、一眼カメラを問わず、いつも同じ場所で、同じ条件で比較テストをしている。何年も「同条件」でやっている。だから、撮影した画像を見比べれば、文字通り「イッパツ」で画質の善し悪し、特性がわかる。
 そりゃあそうでしょう、同じ被写体を同じ条件で何年も撮っていてその画像を見ているんだから、あほでも些細な部分の「違い」はすぐにわかる。むろん、そのカメラがどれくらいの「実力」を発揮しているかもわかるし、レンズも画像処理技術の程度もわかる。だから、ときどきそのカメラの決定的な「欠陥」も見つけてしまうこともあり、それを何度か「発見」し「指摘」もしている(指摘はメーカーに対してだけね、一般には公表したことはない、とんでもないあほうな反応をする輩が多いからね)。

 というわけで、D3とD3Sで同じ高ISO感度で撮影した画像を比べてみたんだけど、明らかにD3SのほうがD3に比べて、1EVから1.5EVほど感度特性が良くなっている。つまり、D3のISO25400が、D3SのISO50800からISO102400の「中間」ぐらいの感じ。そして、さらに、最高ISO感度のISO102400の画像は決して「おまけ」でもなくて ―― ノイズなどに対する許容度合いの個人差はあるけれど ―― 充分に実用許容範囲に入る画質に仕上がっていることにびっくりしたわけだ。