鬼のような返品制度

カシオ・EX-G1
 G1のパッケージを開けて出てきた、「STOP」の大文字と「お見せに返却しないで」の嘆願シールを見て絶句したよ、との昨日のハナシの続きで、繰り返しになるが、これがG1パーケージの中身だ。
 そのG1のパッケージはアメリカ市場向けのもので、日本国内や他の国々向けのパッケージにはそうしたメッセージのシールなどは入っていない。以下のハナシはぼくの実体験ではないので多少のミスもあるかもしれないが、アメリカではだいぶ前から「制限なしの返却制度」がまかり通っていて、領収書さえあれば、買った商品を使用した後であろうが壊れてしまっても、「気に入らない」のひと言で買ったお店に返品して返金してもらえるという。返却の理由は問わない。

 アメリカだけの商習慣で、これを始めたのがあのウオールマート。クルマや家などの大型商品は別らしいけど、ほとんどの商品はこうした返品が可能のようで、たとえば、これは極端な例のようだけど、パーティー用のドレスを一回使ってさっさと返却したりとか、夏のバカンス前に水着がたくさん売れてバカンスが終わる頃になると大量の返却商品であふれかえる、なんてウソのような話も聞く。
 えーっアメリカ人ってめちゃくちゃやなあ、と思われるかもしれないが、当たり前だけどそうする人たちはアメリカ人の中でもごく少数なのだろう。


 でも、その少数の人たちの鬼のような返品と返金が、いまカメラメーカーにとっても大きな悩み事になっているようですね。カシオのG1パッケージに入っていたメッセージは、カシオだけではなく他の日本のカメラメーカーのほとんども似たようなことをやっている。
 「そんなことやって、ナニか効果があるんですか?」と聞いたことがあるが、「いやぁ、ナニもしないより少しは効果があるでしょうね、困ったもんです」と。

 返品されたカメラは、中にはキズがあったり壊れたりしているものもあるらしいが、中身を厳重に確認したり修理修繕をした上で、「それ専門のルート」で市場に戻っていくこともあるらしいが、このへんの話は相当にデリケートなので、以下省略。いずれにしても、メーカーにとっての「損害」は ―― もちろんアメリカ市場に対してはそれは織り込み済みなんだろうけど ―― 決して少なくはないはず。その「ツケ」は誰が負っておるんだという話もしばし横に置いておいておくが、それでもなお日本の多くのカメラメーカーがアメリカ市場を大切にしているというのは、十分な「見返り」があるからなんでしょうね。
 しかし、私たちにはちょっと想像のつかない「返品制度」なんだよねえ、と、あらためて驚いた次第であります。…G1そのものの話のつもりが、また脱線、すまん。