マッチョなカメラで軟弱に猫を撮る

カシオ・EX-G1
 外観は、とてもスタイリッシュだが防水防塵と耐低温、中でもとくに耐ショックにこだわった大変に“マッチョ”なカメラだ。約2メートルの高さからの落下に耐えるという。一皮むけば筋肉隆々としたカラダが見えてくる、そんなカメラか。外装はステンレスということだが、ブラックのボディでは表面処理のためかマグネシウムのようにも見える。ボディのあちこちの部分にはショックを吸収するためのポリカーボネイトのカバーが施されている。
 ステンレスの外装の下には、カメラ内部をくるっと包み込むように同じくポリカーボネイトの「防水インナーウエア」を着込んでいる(そうだ)。このインナーウエアとステンレス外装の隙間に溜まった水を逃がすための小さな穴がボディにあけられている(さぁて、その穴はどこにあるでしょーか? 探してみましょう ―― デザイナーがとってもこだわってあけたデザイン穴だそうです)。

 こうしたハードな中身を持ったカメラで六本木の野良猫スナップをするというのも、オツなもんといいますか、いや少し抵抗もありましたけど、驚きもせず逃げもせずでありました。


 レンズは屈曲型3倍ズーム。レンズ前面には撥水性のあるマルチコーティングした強化ガラスでカバーしている。レンズそのものを衝撃から守るために、たとえば特殊なレンズマウント方式を採用したり、外部からの衝撃を少しでも和らげるためのプロテクターも用意されている(2種類あって自分で取り付ける)など、あれこれと対策が施されている。
 こうした耐衝撃性の高いカメラをいち早く発売したのはオリンパス。そのオリンパスから聞いた話では、レンズユニットに加わる衝撃をいかに和らげるかが大変に難しいものだったそうで、このG1もたぶんその衝撃吸収には相当に苦労したに違いない。

 ぼくはアウトドアで跳んだりはねたりするのは苦手だし、カメラやレンズを手荒く扱うことができない“体質”になっておりますから、だからこのテのマッチョなカメラを必要としないけれど、荒々しく元気いっぱいでカメラになんぞに頓着しない描写性能にチマチマしたことを言わない野性味溢れる人には、いやあ、G1はちょっと気にしておいてもいいかもしれませんぞ ―― と、なんだか宣伝めいてしまったけれど。