新100mmレンズはフルサイズ判対応

ペンタックス・K-7+D FA MACRO 100mmF2.8 WR
 この100mmマクロレンズは「D FA」であるから、フルサイズ判をカバーするレンズだ。つまりAPS-C判デジタル一眼専用の「DA」レンズではない。そして現在、ペンタックスにはフルサイズ判のデジタル一眼は存在しない。にもかかわらず、新型レンズがフルサイズ判対応であることの不思議。
 このため一部の早合点の人たちのあいだで「ペンタックスはフルサイズ判デジタル一眼をやるみたいだぞ」との噂が広まっているらしい、とこれも最近、ペンタックスの人から聞いた。

 断定はできないけれど ―― デジタルイメージングの世界はゼッタイに「断定」したり「否定」したり「不可能だ」と言ってはならない、荒唐無稽、成就不可と思っていたようなことが将来、モノになりカタチになりうる、そんな事例が多々あったのがこの世界なのだ ―― だからといって、ペンタックスが近々にフルサイズ判デジタル一眼をやることはないだろう。その根拠はいーっぱいあるが説明がめんどうくさいので以下省略。


 フルサイズ判をカバーするだけの大きなイメージサークルを備えたレンズをAPS-Cサイズデジタル一眼に使用するということは、中心付近の「おいしい部分」だけを使うことになる。贅沢といえば贅沢だし、無駄だといえば確かに無駄でもある。

 ぼくは旧型D FA100mmマクロを愛用していたので、さっそく新型D FA100mmマクロと撮り比べをしてみた。
 結論を言えば ―― 当たり前だといえば当たり前のことなんだけど ―― 新型のほうがだいぶ良かった。「だいぶ」を「相当に」と言い換えてもいいぐらい写りは良かった。
 光学系がまったく同じなのに良く感じたその原因を考えてみたら、そうなんですよ、円形絞りのせいなのだ。ボケ味がじつにナチュラルで柔らかい。それに比べ旧型は、なんだかザワザワした印象があって、ボケ部分の描写は、ちょうど安物の赤葡萄酒を飲んだときに舌にざらっとした渋みが残るようなそんな感じ。新型レンズのほうはその渋みがなく、まろやかな舌触りと香りがあるようなんですよね(だからぼくは「Limited レンズ」にすべきだったのにと言ったんだよ)。