ピクチャースタイルの「仕上げ」の変更

キヤノン・EOS-1D Mark 4 + タムロン・28?300mmF3.5?6.3 VC
 EOS-1D Mark 4 で、ピクチャースタイルの ―― 一部スタイルだけだけど ―― 画像仕上げの「調子」が変更された。EOS 5Dに初採用されて以来、変更は初めてのこと。
 そもそもピクチャースタイルはキヤノンのデジタル一眼であれば機種が異なっても、同じ色調と調子の画像に仕上げるというのがその根本思想だ。機種ごとに色やコントラスト、シャープネスなど「調子」が異なったのでは、同時に使用することが大変に難しくなる。

 他の一部のメーカーでも同じような画像仕上げモードを備えていて、その基本的な思想はピクチャースタイルと同じはずだが、機種のグレードなどによって微妙に変化させているメーカーもある。でも、キヤノンはずーっと“頑なに”スタイルの調子は不変、守り続けてきた。
 むろん撮像センサーや画像処理エンジンなどが変われば微妙にその調子は違ってくるのは仕方ないが、しかし、あくまでキヤノンはキヤノンのデジタル一眼レフカメラの色調、調子には一貫性を保つ努力をしてきた。そこまでこだわることもないじゃないか、とさえ思うほどだった。


 そうしたピクチャースタイルだったわけだが、1D Mark 4 で「オキテ破り」ともいえる変更をおこなった。ぼくはこれには、ほんと驚いた。

 変更したのはシャープネスだけ。それを強く、太く、した。

 変更した1つの理由は、キャノンいわく「ユーザー、とくにプロのカメラマンからの強い要望」だったそうだ。EOS 5Dから始まったピクチャースタイルは、そのころ画素数1000万画素カメラの時代だった。ところが、いまや2000万画素オーバーの時代。1000万画素時代のシャープネスの“強さ”のままで2000万画素の画像に適応させると「効きの悪い印象」になるという。画像の切れ味、解像感などに「もの足りなさを感じる」というのだ。
 そこで、「1D Mark 4 で思い切ってシャープネスのエッジを少し太めに、そして強めにすることにした」と。
 そして、もう1つ、ピクチャースタイルの調子を変更した理由があった…それは明日に。