活線挿抜

ニコン・D2Xs+シグマ・DC30mmF1.4
 ニコンのカメラはメモリーカードの蓋を開けてもカメラの電源が自動的にOFFにならずONのままである。この“理由”が判明。
 理由の第一は (やっぱり思った通り) カード蓋を開けただけでメインスイッチがOFFになってしまうということに対してプロカメラマン、とくに報道系のカメラマンたちが嫌ったためのようだ。そうしたプロたちのカメラの扱いはじつに乱暴で、その気がなくても、ついカード蓋が開いてしまうこともなきにしもあらずで、そのたびに電源がOFFになってしまっては仕事にもならない。大急ぎでメモリーカードを交換してすぐ撮影を続けるということもある。ということで、ニコンはカード蓋を開けても電源はONにしたままにしている。でもキヤノンのようにカード蓋の開閉とON/OFFを連携させればいいではないか、と思われるだろうが、蓋を閉じてOFFからONになったとしても、再び撮影スタンバイ状態になるまでの「起動時間」が必要となる。最近のカメラはこうした起動時間が極端に短くはなっているけれど、つい数年前まではこれが長かった。文字通り時間と勝負の報道カメラマンにとって起動時間のためのタイムラグなんて許せなかったんだろうね。


 じゃあ、電源ONのままメモリーカードを抜き差ししてもだいじょうぶなのか、使用説明書の「電源を切った上でカードの抜き差しをするように」との警告はいったいナンだ、ということになる。結論を言えば「99.9%だいじょうぶ」とのことで ―― これは公式のアナウンスではない ―― 説明書の警告は「万が一」のことを危惧してのことのようだ (ニコンらしいよなあ) 。
 だいじょうぶ、の理由は、ニコンのカメラは活線挿抜 (かっせんそうばつ) の仕様に準拠していて電源ONのままカードが抜き差しできる、つまりホットスワップが可能なように設計されているからだ。具体的に言えば、CFカードに接触するカメラ側のピン足の長さが微妙に違っていて抜くときはいちばん最初にカードのアクセス停止信号が離れて (切れて) から他の信号が順々に離れるという仕組みになっているんだそうだ。カードを挿入するときはその逆になる。カード蓋の開閉でON/OFFをするにはそのための機械スイッチも必要になるし構造的にもコスト的にもすくなからず影響もしてくるだろう。そうした機械スイッチを設けない方が技術的にも高度だともいわれている。
 カード蓋の開閉とON/OFFの連携については、結局、カメラメーカーの“考え方”の違いだろうね。どちらが“優れている”かではないと思う。ちなみに、ニコンのカメラで、カードにアクセス中に強引にカードを抜いたことも何度かあるが (ぼくがっ) 、カードのファイル管理情報が壊れるようなことは一度もなかったなあ。

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