オートISOの感度上限設定

キヤノン・EOS-1D Mark 4 + EF 14mmF2.8L II
 キヤノンにはいままで「もう一歩、踏み出さない(踏み込んでくれない)」ことが2つ、3つあって、それが少々、不満でありました。ところがEOS-1D Mark 4 で、その中のいくつかに「踏み込んで」くれて、おおっ、キヤノンもやるときはやるんじゃないか、と(エラそう言い方ですが)感心した。
 その1つが、1D系で初めて「ISOオート」の機能を搭載したこと。ただし、小さな問題点もある。

 そもそも、キヤノンには高感度画質に対する「強い自信」のようなものがずっとあって(推測です)、オレたちの高感度の画質は他社に比べりゃあ、ずっとノイズが少ない、だから、ノイズリダクションなんて必要ない気にしないでどしどし高感度で撮ってください、と言っているようなところがなくもなかった ―― 最近では、ようやくノイズリダクション処理の機能を搭載するようになったけど、だいぶ前の機種ではそんなもんなかったんだぞ。


 「ウチの高感度画質は低ノイズだ」との自信が、キャノンのISOオート機能にも見え隠れしている。そのせいだろうなあ、ISOオートのモードで感度アップの「上限」が決められない仕様にしていて、無闇矢鱈に最高ISO感度までいってしまうこともある。これにはほとほと困った ―― EOS 7Dがそうで、キャノンにはぶつぶつと文句も言った。

 で、1D Mark 4 では、ISOオートの感度上限の設定ができるようにしてくれた(言うまでもないけど、ぼくが文句を言ったからキヤノンが対応した、なんてことはあり得ないですよ)。
 ところが、これは素晴らしいぞ、と喜んだのもつかの間、実際に使ってみたら、自分で設定した「上限感度」までは相変わらず無闇矢鱈に感度がアップしてしまう。他のメーカーのISOオートの考え方は、あくまで基準ISO感度キープの思想がある。たとえば、指定したシャッタースピード以下になるような状況で、ようやくISO感度がアップしていく。それまでは基準ISO感度を守る。

 ところが1D Mark 4 では、たとえばISOオートの上限感度をISO3200にして、シャッタースピードの下限スピードを1/60秒に設定しておいても、なんと、1/125秒や1/100秒でもISO3200にいっちゃうことがある。おいおい、そりゃあ違うじゃないか、とぼくは思うわけだが、さて、皆さんはこれどう考えますか。