オリンパスの一気呵成

オリンパス・μ-7040
 今年の春のオリンパスの新製品コンパクトカメラで最大の注目点は、記録メディアがxDピクチャーカードからSDカードに“変更”になったことである。多くのカメラメーカーがSDカード採用をする中で、大どころメーカーではオリンパスとフジがxDピクチャーカードを使い続けていた。
 しかし、数年前に突然、フジがxDからSDに段階的に移行してしまい、オリンパスだけがxDカードを“死守”し続けてきたのだが、とうとう、今年2010年春からのコンパクトカメラからSDカード対応となった。

 オリンパスのSDカード採用は、じつは昨年の秋に発売されたPENシリーズの第一弾・E-P1からじわじわと始まっていた。数年前から、xDカードをSDカートに切り替えざるなることは周知の事実だったのだが、オリンパスはそんな“ケ”も見せずに頑なに、「xDカードのほうが、他のどんなカードよりもデジタル画像を保存する上ではもっとも合理的で安全性も高い」と言い続けてきた。この“言い訳”を聞くたびに、フォーサーズ対応レンズのテレセントリック性に対するこだわりに似た印象も受けないでもない。


 というわけで、さて、現行の(国内の)ラインナップされたコンパクトカメラは、昨年からの継続販売されているμ-7020のただ1機種を除くすべての機種が、いっきにSDカード専用となった。
 つまり、xDカードをすっぱり、きっぱりとやめてしまったわけで、フジがxDからSDに移行したときのように、どちらのカードも使用できるようにハイブリッド式のメディアスロットを採用するわけでもなく、いきなりSDカード専用スロットにしてしまった。xDカードはいっさい使用できなくなった。

 いやあ、ほんと、この潔さ、このアッサリさ、この変わり身の早さ、この大胆さこそオリンパスの真骨頂なのだ。やるっ、となればうしろを振り向かず、一気呵成に前に突き進む。イケイケどんどん火の中水の中。こうした“体質(気質)”がオリンパスには少なからずあって、それが高じると、従来から温かく見守ってくれていたユーザーを“冷たく切って捨てる”ことも、しかねない。
 その“体質”をオリンパス自身もよく知っているからこそ、そうなんです、いままでのユーザーを大切にする姿勢をオリンパス自身に対して肝に銘じるためにも、そして天下に知らしめるためにも、儲けを度外視してまでもEシリーズを続ける決意をしているのだ。
 …むろん、オリンパスからは正式にEシリーズの後継機種を出すとは言ってはいないけれど、きっと出てきますよ秋頃には。

 話はすっかり脇にそれてしまったけど、こうなったら、それたついでだ。
 オリンパスのイケイケどんどん精神は、こんどの同梱されている画像管理ソフト「ib」にも顕著に表れておりますね。この「ib」は、まったくもって、もうほんと、イヤになっちゃうぐらいオリンパスらしい破天荒なソフトでありますが、その話は(いつものように)またの機会に。