たちあがれ400F

キヤノン・IXY 400F
 IXYの ―― いままで「IXY DIGITAL」だったのが今年の春モデルからDIGITALを省略して「IXY」となった ―― 薄型小型カメラの“代表格”である。210 ISから220 ISにバージョンアップし、さらに画素数(1410万画素)と高感度(ISO6400相当)に対応したのがこの400Fである。もちろんISを内蔵している。XIYシリーズの中では、ぼくがもっとも好きなカメラ(だった)。

 「だった」といったのにはワケがある。ズームレバーの位置が、この400Fから変更されてしまって使い勝手が甚だしく悪くなったからだ。
 キヤノンのコンパクトカメラのズームレバーは、そのほとんどの機種がシャッターボタンの外周リングにレイアウトされていた。むろん210 ISも220 ISもそうだ。ところが、400F になってどうしたことか、いままでの外周リングレバー方式から一転、シャッターボタンの脇にズームレバーを移動させてしまった。ほら、この写真だ
 手前のブラックボディが220 ISでシャッターボタン外周にズームレバーが配置されている。その向こう側が新型400Fで、シャッターボタンの横の小さな「ポッチ」がズームレバー。


 どちらが使いやすいか、ズーミングがしやすいか、なんて言うまでもないこと。たったこれだけのことで400Fはとんでもなく使いづらいカメラになってしまった。
 どうしてズームレバーを横っちょに移動させたの? と担当者に聞いたら、「ボディをより薄型に見せるデザインを優先させて突起部を取り除いた…」と。そらぁ、アンタ、めちゃくちゃでんがな。操作性を損なわないで小型で薄型のデザインに仕上げるのがデザイナーの「腕の見せどころ」ではないのか。安易だよ、手を抜きすぎるよ。

 もうひとつ、400Fに不満がある。このIXY小型薄型シリーズは、10 ISのころからだけどカメラを縦にしたときテーブルの上にスックと立ってくれた。210 ISも220 ISも立つ。ところが、400Fはといえば縦にしたら金輪際うんともすんとも立てることができない。さらに、横位置にしたときも、カメラONにしてズームが出た状態ではコロンッと前倒しになってしまい、いやはや情けない状態になってしまう。おい、ゴメンと謝ったような格好したって、ゆるさんぞ。

 でもしかし、この400Fも含め、キヤノンのコンパクトカメラには他のメーカーのカメラと違う、大絶賛大評価すべき点もあるのだが、その話題は後日に。