読者のかたがたにお礼

キヤノン・IXY 400F
 アスキー新書の「デジタル一眼・上達講座」が版を重ねて7刷りになった。アスキー新書の中ではロングセラーになってますよ、と先日、連絡を受けた。うれしいかぎりです。本を購入してもらった読者のかたがた、そしてこの本の編集に苦労してもらった大島一夫さんのおかげ。
 で、この「続編」をいま密かに進行中でして(できるだけ早いうちに出したい)、一冊目では説明したりなかったことや漏れたこと、新しいカメラやレンズ、そしてデジタル写真の愉しみに方などを盛り込んでいこうと考えている。もう1つ、技術評論社の「デジタル一眼・プロ級写真の撮り方…」も現在6刷りで、こちらのほうは同じシリーズで『デジタル一眼・こだわりレンズの極め方教えます』という、これまたスゴいタイトルの本ですけど、それが4月後半あたりに発売されることになり、書店に並んでいるはずです。いずれ、その詳細は、また。

 さて、先日の話が途中になってしまったキヤノン・コンパクトカメラの素晴らしい点についてでありますが、それは「内蔵ストロボの位置」である。


 皆さんがお持ちのコンパクトカメラだけど、正面から見てストロボの発光部の位置はどちら側にありますか。たぶん、レンズの左側、つまりグリップ側にあるはずです。その逆、カメラ正面から見て右端に発光部がレイアウトされているなら、それはキヤノンのカメラ、と言い切ってほぼ間違いないでしょう ―― キヤノン以外のごく一部のメーカーの、ごくごく一部の機種でキヤノンと同じようにグリップ側とは反対側にレイアウトされたカメラもありますけど、それは“希少品種”だ。
 キヤノンのコンパクトカメラはすべて、徹頭徹尾、首尾一貫してグリップ側にはストロボの発光部を配置していない。この超小型の400Fもレンズの右端の狭いスペースに発光部を捻り込むように苦労してレイアウトしている。

 ストロボ発光部がグリップ側にあってイイことなんかなーんにもない。カメラをグリップしたとき指が発光部を隠してしまうことがある。カメラ、とくにコンパクトカメラを縦位置に構えるとき、ほとんどの人がグリップ側を下にして構える。すると、レンズよりも発光部が下になり、ライティングでいうところのフットライトになる。そう、幽霊を表現するライティングだ。
 ストロボ発光部が、グリップ側にあることがマズいことは各メーカーとも百も承知千も合点しているはずだが、レイアウトがめんどうなもんだからシカトしているのだ。エエかげんにせんかい、だ。でも、キヤノンは(たぶん大変な苦労をして)グリップ側を避けてその反対側に発光部を配置している。エラいじゃないか。