巨大「鉄人28号」を超小型高倍率ズームカメラで撮る

オリンパス・SP-800UZ
 1000万画素以上の超小型の1/2.3型タイプの撮像センサーは、けっしてイイとは思えない。ソニー製であろうがパナソニック製であろうが、CCDであろうがCMOSであろうが、裏面照射型であろうがなかろうが、よろしくないです。
 であるからして、この800UZも高画質を求めるべきでカメラではなく、高倍率ズーム内蔵で小型軽量で多機能でハイビジョン動画も撮れる低価格なコンパクトデジタルカメラという面に価値を見いだすべきだ。くどいようだけど間違っても高画質を求めちゃあいけない。

 ISO50やISO100の低感度でさえ、ピクセル等倍にしただけで画面のあちこちに色ノイズが目立つ。最近のほとんどのコンパクトカメラは、撮影者の意志にかかわらず勝手にノイズリダクション処理をおこなっている。しかしそれでもノイジー。ノイズに対して寛容なぼくでも、これには少しうんざりする。画像処理がうまいオリンパスのカメラでさえコレであるから、1/2.3型タイプの高画素撮像センサー(と、それ用の小型レンズ)がどれほど厄介なシロモノであるかわかろうというもの。

 でもしかし、ぼくはいままで通り、デジタルカメラの高画質化にストップをかけるつもりは毛頭ない。ソレとコレとは違う。画素数はもっと多くなっていくべきで、そうすることで(たぶん)画期的な技術革新が起こってくるはず ―― 詳細はいずれまた。


 さて、この800UZの前モデルはSP-590UZだったのだが、それとのもっとも大きな違いは、590UZには電子ビューファインダー(EVF)が内蔵されていたのに、800UZではそれがアッサリと省略されていることだ。カメラを小型化するというよりも(おそらく)コストダウンのためだろう。残念なことだ。840mm相当もの超望遠画角にして、両腕を伸ばし不安定な状態でちっぽけなカメラをしっかりとホールディングするというのは困難を極める。EVF内蔵ならば顔にカメラを密着させることで少しでも安定したホールディングができるじゃないか。

 EVFをあっさりと省略したもう1つの理由は ―― 想像だけど ―― ライブビュー中にCCDシフト方式の手ブレ補正が動作させられるようになったからだろう(590UZはライブビュー中には手ブレ補正は動かず)。CCDシフト方式の手ブレ補正をライブビュー中に動かすことで、バッテリーの消耗や発熱のデメリットはあるが、スルー画像のブレが抑えられフレーミングは格段にしやすくなる。
 ただ、800UZの手ブレ補正はシャッターボタンの半押しをしている間しか動かない仕様になっている。つまり、シャッターボタンの半押しをしていない限り590UZと同じように、ライブビュー画面はブルブルガクガクと震えたまんま。ここんところを知っておかないと「宝の持ち腐れ」になりかねませんぞ。